「知ることは楽しい」
好奇心をもって情報を集める。
毎日が新発見の連続。
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人と仕事

M.T
第一事業本部 研究員
2020年入社
国際社会学部卒
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入社理由

仕事の大変さを隠さない正直な面接に感激

大学で南アジア地域を研究し、1年間のインド留学も経験しました。この地域に携われる仕事がしたいと企業研究を進める中で、海外での市場調査にも積極的に取り組む当社を知りました。
面接で「いつかインドで仕事をしたい」と話すと、どの会社でも社交辞令のように「きっと行けますよ」と言われましたが、当社だけが「必ず行けるとは言えないし、やりたい仕事ができるとも限らない」との回答でした。調査とはどんな仕事なのか、大変さも含めて丁寧に説明してくれて、その正直さに感激。納得して入社することができました。

現在の仕事内容

化学メーカーの調査を、1年目から任される

不動産業界以外をフィールドとする第一事業本部で、化学・素材メーカーを担当しています。たとえば、ある化学製品の市場動向を調べたり、新しく開発された素材の市場ニーズを調査したり。素材を加工する会社や化学系商社、研究所など、プロジェクトごとにヒアリング先を選定し、話を聞いて、レポートにまとめていきます。
1年目からクライアントとの打合せに同席させてもらい、上司の話を横で聞きながら、クライアントの課題意識や調査目的をしっかり共有するとともに、クライアントとどのような打合せをしているかなど学んでいます。また、ひとりでヒアリングを担当する場面も増え、手応えを感じています。

仕事の面白さ・難しさ

自分で仮説を立て、それを証明する面白さと難しさ

若手にも責任ある仕事が任され、新しい知識をどんどん覚えられるのが、とても楽しいです。ひとくちに化学メーカーと言っても幅広く、調査テーマも毎回異なりますので、毎日が刺激的です。
難しさは、プロジェクトごとに自分なりの仮設を立てなければならない点です。クライアントが本当に知りたいことは何か。それを探るには誰に何を聞かなければいけないのか。事前にストーリーが構築できていないと調査は成功しないのですが、それにはまだ経験が足りません。もうしばらく修行です。

この仕事に求められる能力

「知ることは楽しい」と思える好奇心が大切

化学の専門家と話をしますので、最低限の基礎知識は身につけておく必要があります。私にとって、これは苦労と言うよりも喜びです。理系の友人にテキストを借りて勉強したり、業界紙に目を通してトレンドを頭に入れたりしていますが、日々の調査業務が最高の授業。好奇心さえあれば、仕事を通じてどんどん成長していけると思います。

目標・夢

社会的な問題解決をサポートできる仕事がしたい

いつかはインドに関わる調査に携わりたいと、今でも思っています。でも、それは「絶対」ではありません。調査という仕事自体の面白さがわかってきたので、どんなテーマでも全力で取り組みたいと思います。
今、化学業界では、マイクロプラスチックなど環境問題への対応が大きな課題となっています。環境負荷の少ない、持続可能なビジネスモデルの構築をサポートするような、社会的な意義の高い仕事を手がけられたら最高です。

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1年目に任された、初めての主担当。

「私が主担当でいいのですか?」

入社1年目の10月、Y.Sは初めて主担当としての仕事を任された。非常に特殊な化学素材の市場に参入すべきかどうか、その判断材料がほしいという依頼だ。
「取り扱っている企業が少ないので、ヒアリング先も絞られます。限られた関係者から十分な情報が得られなければ、調査そのものが失敗してしまいます」
上司のサポートを受けながら、Y.Sは慎重にアポイントを取っていった。

「いや、価格は言えません」

市場を知るには、その素材がいくらで取引されているかを知るのが基本。しかし商社に聞いても、メーカーに聞いても、「それはケースバイケースなので」と言葉を濁される。
「特殊な素材で取引が限られるため、定価という概念が存在しないようなのです。遠回しな質問を積み重ねて、なんとか推計できる情報を収集していきました」
インタビューそのものを断られないよう、自然な会話を心がけ、Y.Sは必要な情報を収集していった。

「この文章は、不要じゃないか?」

クライアントに提出するレポートは、上司から何度もダメ出しを受けた。
「要点を絞り込み、誰が読んでもわかりやすく書かなければいけないのですが、せっかく聞いた情報を盛り込みたくて、気づくと長くなってしまって…」
伝えたいことは何か。何度も自分に言い聞かせ、レポートを完成させた。

その後、クライアントからは別件の調査依頼が入った。
「それを聞いて、自分の調査も悪くはなかったのだろう、と勝手に思いました。いつかお客様から絶賛されるような調査を形にしたいと思います」
Y.Sの調査員としての歩みは、まだ始まったばかりだ。

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