【2023年6月の建売住宅市況】
2023年6月に供給された建売住宅は98物件600棟。
前月5月(60物件・362棟)に対して物件数は+63.3%、棟数は+65.7%の増加となっている。
前年同月(2022年6月、79物件568棟)と比較すると、棟数は+32棟、+5.6%の増加。供給棟数は、前月5月は▲30%以上の大きな減少となったが、今月は+5.6%の増加となっている。
都県別では、東京都が227棟、神奈川県が58棟、埼玉県が191棟、千葉県が118棟、茨城県6棟。
前年同月と比較すると、東京都が▲11.0%、神奈川県が▲7.9%の減少となっており、千葉県が+131.4%の大幅な増加となっている。千葉県では大型物件が供給されたわけではなく、物件数の増加が供給棟数の増加につながっている。
都県別の供給割合(棟数ベース)は、東京都が37.8%、神奈川県が9.7%、埼玉県が31.8%、千葉県が19.7%、茨城県が1.0%。
東京都の新規物件では、東栄住宅、飯田産業、アーネストワン、等が中心。拾遺物件では、住友林業、アグレ都市デザイン、三井不動産レジデンシャル、大和ハウス工業、東栄住宅、等。
神奈川県の新規物件は、三井不動産レジデンシャル、東栄住宅、相鉄不動産、等。拾遺物件は東栄住宅。
埼玉県の新規物件は、中央住宅、中央グリーン開発、一建設、飯田産業、等が中心。拾遺物件は中央住宅。
千葉県の新規物件は、中央グリーン開発、積水ハウス、一建設、等。拾遺物件は興和地所、大和ハウス工業。
茨城県の新規物件は、大和ハウス工業。
千葉県:土地100~124㎡ 建物90~99㎡ 価格4,000万円台
2023年6月の月間契約率は35.3%。4月から3ヶ月連続の30%台となっている。前年同月(49.6%)と比較すると▲14.3ポイントの低下となっており、2022年5月以降、契約率が前年同月を下回る状況が14ヶ月続いている。供給棟数の増加に、需要が追い付いていない。
都県別の契約率をみると、東京都は43.2%(前年同月65.6%)、神奈川県は41.4%(同52.4%)、埼玉県は26.7%(同31.1%)、千葉県は33.1%(同43.1%)となっている。
東京都と神奈川県が40%を超えているが、しかしそれでも前年同月からみると10ポイント以上の大きな低下である。埼玉県、千葉県はそれぞれ20%台、30%台と厳しい状況が窺える。
エリアを問わず、全体的に出足の遅さが目立つ。徒歩15分以上やバス便、支線エリアの物件が多くなっており、それらの出足の鈍さが影響していると考えられる。
東京都では、新規物件では「プラウドシーズン光が丘グレイス第1期」(12棟)、「ファインコート国分寺日吉町三丁目第1期1~3次」(10棟)、「フォレストガーデン世田谷等々力第2期」(4棟)が好調。拾遺物件では「フォレストガーデン国立富士見台」(6棟)、「アグレシオつつじヶ丘Ⅲ」(4棟)が好調。
神奈川県では、拾遺物件では「ブルーミングガーデン大和市南林間9丁目」(8棟)が健闘。
埼玉県では、新規物件では「ファインコート新座第2期1・2次」(5棟)が好調、拾遺物件は「プリマージュ越谷Ⅱスタイルフーガ」(7棟)が良好。
千葉県では、拾遺物件は「シュプロス流山セントラルパーク」(9棟)が好調。
■東京都:227棟 … 契約率43.2%
「フォレストガーデン国立富士見台」(6棟)はJR中央線「国立」駅徒歩22分、又はJR南武線「谷保」駅徒歩5分。6棟を登録・抽選し即日完売。南側に空間が確保された条件の良い区画が9,000万円前後と高額ながら人気となった。戦略的に建物面積を平均105㎡と広く確保したことが好評。
■神奈川県:58棟 … 契約率41.4%
「ブルーミングガーデン大和市南林間9丁目」(8棟)は小田急江ノ島線「南林間」駅徒歩16~17分。条件が良い接道区画が人気。住環境、生活利便性が良好で、住宅地として人気の南林間エリアに立地。
■埼玉県:191棟 … 契約率26.7%
「プリマージュ越谷Ⅱスタイルフーガ」(7棟)は東武伊勢崎線「越谷」駅徒歩24分。南側に開放感が確保された区画にまず申込みが入る。地元越谷市が大半で、30歳代前半のファミリー層が中心。
■千葉県:118棟 … 契約率33.1%
「シュプロス流山セントラルパーク」(9棟)はつくばエクスプレス「流山セントラルパーク」駅徒歩7~8分。隣の「流山おおたかの森」駅では徒歩20分以上でも8,000万円以上に高騰する中で、当物件は徒歩7~8分と近く、6,000万円台中盤までを目安とする顧客のニーズに合致した。駅近で買い得感が得られた。
【2023年5月の建売住宅市況】
2023年5月に供給された建売住宅は60物件362棟。
前月4月(93物件・664棟)に対して物件数は▲35.5%、棟数は▲45.5%の増加となっている。
前年同月(2022年5月、67物件545棟)と比較すると、棟数は▲119棟、▲33.6%の減少。供給棟数は2023年1月から4ヶ月連続して前年同月比で増加が続いていたが、5月は▲30%以上の大きな減少となっている。
都県別では、東京都が127棟、神奈川県が64棟、埼玉県が113棟、千葉県が58棟。
前年同月と比較すると、東京都が▲44.5%、千葉県が▲57.7%の大幅な減少となっている。特に供給の半数程度を占める東京都の減少が全体の減少に大きく影響している。神奈川県は▲4.5%の減少、埼玉県は+3.7%の増加となっている。
都県別の供給割合(棟数ベース)は、東京都が40.0%、神奈川県が18.3%、埼玉県が26.7%、千葉県が15.0%。
東京都の新規物件では、一建設、飯田産業、三井不動産レジデンシャル、レーベンホームビルド、アグレ都市デザイン、等が中心。拾遺物件では、アグレ都市デザイン、大和ハウス工業、京王不動産、東栄住宅、等。
神奈川県の新規物件は、アーネストワン、一建設、三井不動産レジデンシャル、等。拾遺物件は大和地所レジデンス、三井不動産レジデンシャル等。
埼玉県の新規物件は、一建設、大和ハウス工業、中央住宅、等が中心。拾遺物件は大和ハウス工業、東栄住宅。
千葉県の新規物件は、中央グリーン開発、大和ハウス工業、三菱地所レジンデンス、等。拾遺物件は三井不動産レジデンシャル、東栄住宅。
千葉県:土地100~124㎡ 建物90~99㎡ 価格3,000万円台、5,000万円台、6,000万円台、8,000万円台
2023年5月の月間契約率は32.9%。4月に続いて2ヶ月連続の30%台で、前月(36.3%)よりも低下している。前年同月(37.6%)と比較すると▲4.7ポイントの低下となっており、2022年5月以降、契約率が前年同月を下回る状況が13ヶ月続いている。供給棟数の増加に、需要が追い付いていない。
都県別の契約率をみると、東京都は39.4%(前年同月52.8%)、神奈川県は29.7%(同49.3%)、埼玉県は19.5%(同21.1%)、千葉県は48.3%(同20.4%)となっている。
千葉県のみが40%を超えている。東京都と神奈川県が前年同期に比べて契約率を大きく低下させている。埼玉県も前年同期によりも低下している。
全体的に出足の遅さが響いている。特に神奈川県や埼玉県、千葉県では徒歩15分以上やバス便、支線エリアの物件が多くなっており、出足の鈍さに影響していると考えられる。
東京都では、拾遺物件では「アグレシオ田無」(12棟)、「京王四季の街多摩センター」(6棟)が好調。
神奈川県では、新規物件では「ファインコート中央林間グランプレイス第4期1次」(7棟)が健闘、拾遺物件では「ヴェレーナガーデン鷺沼三丁目」(9棟)が好調。
埼玉県では、拾遺物件は「ブルーミングガーデン上尾市本町5丁目3期」(4棟)が良好。
千葉県では、拾遺物件は「ファインコート柏の葉キャンパス第6期」(5棟)が好調。
■東京都:127棟 … 契約率39.4%
「アグレシオ田無」(12棟)は西武新宿線「武蔵柳沢」駅徒歩14分、又は同線「田無」駅徒歩19分。価格が高めの整形地の接道区画から販売が進む。当初は中央線で検討した人が予算が届かず、当物件を購入。資金力は高いが、無理をせず堅実に考えて決断している。
■神奈川県:64棟 … 契約率29.7%
「ヴェレーナガーデン鷺沼三丁目」(9棟)は東急田園都市線「鷺沼」駅徒歩5~6分。想定を超える200組超が来場。来場者予算は1億円までが殆ど。「鷺沼」駅近で資産性向上の期待が高かった。ゆとりある広さと住棟配置が高評価。
■埼玉県:113棟 … 契約率19.5%
「ブルーミングガーデン上尾市本町5丁目3期」(4棟)はJR高崎線「上尾」駅徒歩17分。駅近ではないが、徒歩圏で生活利便施設は身近に揃う。割安感は強くはないが、バランスが良かった。
■千葉県:58棟 … 契約率48.3%
「ファインコート柏の葉キャンパス第6期」(5棟)はつくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅徒歩13分。8,300万円台~9,300万円台とかなり高額であったが、大手分譲地系の供給がないことから、つくばエクスプレス、柏の葉キャンパス、広さを評価する人を客付けできた。
【2023年4月の建売住宅市況】
2023年4月に供給された建売住宅は93物件664棟。
前月3月(62物件・584棟)に対して物件数は+50.0%、棟数は+13.7%の増加となっている。
前年同月(2022年4月、74物件559棟)と比較すると、棟数は+105棟、+18.8%の増加。供給棟数は3ヶ月連続して前年同月比で+20%超の増加が続いていたが、4月は20%をやや下回った。ただし、2023年1月以降、前年同月を上回る供給が続いている。
都県別では、東京都が276棟、神奈川県が75棟、埼玉県が180棟、千葉県が133棟。
前年同月と比較すると、いずれの都県も軒並み増加となっており、特に神奈川県(+41.5%)、埼玉県(+36.4%)が大きく増加している。
都県別の供給割合(棟数ベース)は、東京都が41.6%、神奈川県が11.3%、埼玉県が27.1%、千葉県が20.0%。
東京都の新規物件では、飯田産業、住友林業、一建設、等が中心。拾遺物件では、大和ハウス工業、中央日本土地建物、兼六土地建物、野村不動産、等。
神奈川県の新規物件は、アーネストワン、三井不動産レジデンシャル・日立リアルエステートパートナーズ、等。拾遺物件は三井不動産レジデンシャル。
埼玉県の新規物件は、中央住宅、東栄住宅、一建設、ポラスマイホームプラザ、等が中心。拾遺物件はレーベンホームビルド。
千葉県の新規物件は、飯田産業、中央住宅、ポラスガーデンヒルズ、等。拾遺物件は大和ハウス工業。
千葉県:土地125~149㎡ 建物90~99㎡ 価格4,000万円台
2023年4月の月間契約率は36.3%。2~3月は2ヶ月続いて40%台を超えていたが、1月以来の30%台となった。前年同月(56.4%)と比較すると▲20.1ポイントと大幅な低下となっており、2022年5月以降、契約率が前年同月を下回る状況が12ヶ月続いている。供給棟数は増加しているが、需要が追い付いていない。
都県別の契約率をみると、東京都は44.6%(前年同月61.5%)、神奈川県は69.3%(同73.6%)、埼玉県は21.1%(同37.1%)、千葉県は21.1%(同58.9%)となっている。
神奈川県のみが60%を超えている。東京都が3月に続いて50%を下回っている。埼玉県は20%台の推移が続いている。千葉県も20%台に大きく低下している。
全体的に出足の遅さが響いている。特に神奈川県や埼玉県、千葉県では徒歩15分以上やバス便、支線エリアの物件が多くなっており、出足の鈍さに影響していると考えられる。
東京都では、拾遺物件では「兼六パークタウン赤塚第1期」(12棟)が好調。
神奈川県では、新規物件では「ファインコート戸塚緑彩の街第2期1次」(7棟)が良好。
埼玉県では、拾遺物件は「レーベンプラッツ南栗橋」(16棟)が好調。
千葉県では、拾遺物件は「セキュレア船橋芝山グレイスガーデン第1・2期」(7棟)が健闘。
■東京都:276棟 … 契約率41.6%
「兼六パークタウン赤塚第1期」(12棟)は東京メトロ有楽町線「地下鉄赤塚」駅徒歩5分。約半年間で完売。接道や位置、日照など条件志向で販売が進む。資金力のある顧客が購入。ただし、9,000万円以上があと2~3区画多かったら重かった。
■神奈川県:75棟 … 契約率69.3%
「ファインコート青葉台二丁目第1・2期」(17棟)は東急田園都市線「青葉台」駅徒歩5分。東急田園都市線「青葉台」駅徒歩5分の駅近立地、かつ、閑静な住環境は稀少性があり、立地に対する評価が高かった。
■埼玉県:180棟 … 契約率21.1%
「レーベンプラッツ南栗橋」(16棟)は東武日光線「南栗橋」駅徒歩10分。約半年間で完売。全16棟の平屋建てプロジェクト。平屋に対する注目度が高く、土地・建物の広さや天井高、リビングの広さ等の間取りプランが好評。都内からも来場はみられたが、購入には至らなかった。
■千葉県:133棟 … 契約率21.1%
「セキュレア船橋芝山グレイスガーデン第1・2期」(7棟)は東葉高速鉄道「飯山満」駅徒歩14~15分。約半年間で完売。土地・建物ともにゆとりの広さを確保。広さの割に価格が抑えられていた。持ち家が4割で、マンションからの買い替え希望が多かった。
【2023年3月の建売住宅市況】
2023年3月に供給された建売住宅は62物件584棟。
前月2月(99物件・751棟)に対して物件数は▲37.4%、棟数は▲22.2%の減少となっている。
前年同月(2022年3月、59物件403棟)と比較すると、棟数は+181棟、+44.9%の大幅な増加。供給棟数は3ヶ月連続して前年同月比で+20%超の増加となっている。
都県別では、東京都が238棟、神奈川県が98棟、埼玉県が123棟、千葉県が125棟。
前年同月と比較すると、千葉県(+171.6%)が大きく増加し、他の都県も軒並み増加となっている。千葉県では拾遺物件の「ソライエ清水公園アーバンパークタウン第6~10期」(82棟)が計上されたことから大幅な増加となっている。
都県別の供給割合(棟数ベース)は、東京都が40.8%、神奈川県が16.8%、埼玉県が21.1%、千葉県が21.4%。
東京都の新規物件では、東栄住宅、飯田産業、野村不動産、三井不動産レジデンシャル、等が中心。拾遺物件ではアグレ都市デザイン、コスモスイニシア、三井不動産レジデンシャル、等。
神奈川県の新規物件は、東栄住宅、飯田産業、野村不動産、等が中心。拾遺物件は大和地所レジデンス。
埼玉県の新規物件は、一建設、ポラスタウン開発、中央住宅、東栄住宅、等が中心。拾遺物件はレーベンホームビルド。
千葉県の新規物件は、飯田産業、アーネストワン、一建設、等。拾遺物件は東武鉄道。
千葉県:土地100~124㎡ 建物90~99㎡ 価格3,000万円台
2023年3月の月間契約率は47.9%と前月に続いて40%台を堅持。前月2月(44.1%)から+3.8ポイントの上昇となっている。しかし前年同月(68.2%)と比較すると▲20.3ポイントと大幅な低下となっており、2022年5月以降、契約率が前年同月を下回る状況が11ヶ月続いている。
都県別の契約率をみると、東京都は45.8%(前年同月80.1%)、神奈川県は51.0%(同63.2%)、埼玉県は29.3%(同56.0%)、千葉県は68.0%(同56.0%)となっている。
神奈川県のみが50%を超えている。東京都が50%を下回っている。埼玉県は20%台の推移が続いている。千葉県は68.0%と大きく上昇しているが、これは拾遺物件の「ソライエ清水公園アーバンパークタウン第6~10期」(82棟)が契約率を引き上げたためであり、その他の物件では苦戦が続いている。
大手デベロッパーやハウスメーカーに売れ行き良好な物件も見られるが、全体的に出足の遅さが響いている。エリア的に見て高めの価格で供給しているものの、苦戦を強いられている物件もみられる。特に、神奈川県や埼玉県、千葉県では出足の遅い物件が多くみられ、徒歩15分以上やバス便の物件が多いことが影響していると考えられる。
東京都では、新規物件は「フォレストガーデン国立富士見台」(6棟)、「プラウドシーズン二子玉川ヒルサイドステージ」(10棟)、「プラウドシーズン荻窪デライトコート第1期」(10棟)、「ブルーミングガーデン世田谷砧1丁目」(5棟)が好調。拾遺物件では「レーベンプラッツ葛西Ⅴ」(7棟)が好調。
神奈川県では、新規物件では「プラウドシーズン湘南藤沢六会第4期」(28棟)が好調。
拾遺物件は「ヴェレーナガーデン梶が谷」(20棟)が好調。
埼玉県では、新規物件は「ファインコート新座第1期1・2次」(14棟)が好調。拾遺物
件は「レーベンプラッツ南与野Ⅱ」(4棟)が好調。
千葉県では、拾遺物件は「ソライエ清水公園アーバンパークタウン第6~10期」(82棟)が健闘。
■東京都:238棟 … 契約率45.8%
「レーベンプラッツ葛西Ⅴ」(7棟)は東京メトロ東西線「葛西」駅徒歩13分。
3ヶ月弱で完売。7,000万円台前半の中区画から先に客付けが進んだ。30~40歳代前半のファミリー層が中心であるが、共働きは少なかった。
■神奈川県:98棟 … 契約率51.0%
「ヴェレーナガーデン梶が谷」(13棟)は東急田園都市線「梶が谷」駅徒歩13~14分。高値追求したが、計画よりも前倒しで完売できた。来場者予算は7,500万円までが多かったが、8,000万円までも集客でき、周辺にデベロッパー物件がなかったこともあり、好条件区画に客付けできた。
■埼玉県:123棟 … 契約率29.3%
「レーベンプラッツ南与野Ⅱ」(4棟)はJR埼京線「南与野」駅徒歩10分。約5ヶ月で完売。奥に位置する敷延区画が価格の安さで最初に成約。チャレンジ価格の供給であったが、建物が実際に見られるようになると、価格に納得して販売が進んだ。
■千葉県:125棟 … 契約率68.0%
「ソライエ清水公園アーバンパークタウン第6~10期」(82棟)は東武野田線「清水公園」駅徒歩7分。令和元年~4年は15~27戸/年を販売、令和5年5月上旬時点で全500区画の7割程度まで進捗している。個性的な間取りプランにより注文住宅志向層も購入。共用施設も充実。
【2023年2月の建売住宅市況】
2023年2月に供給された建売住宅は99物件751棟。
前月1月(66物件・452棟)に対して物件数は+100.0%、棟数は+66.2%の増加となっている。
前年同月(2022年2月、81物件616棟)と比較すると、棟数は135棟、+21.9%の大きな増加。供給棟数は2ヶ月連続して前年同月比で+20%超の増加となっている。
都県別では、東京都が327棟、神奈川県が66棟、埼玉県が257棟、千葉県が101棟。
前年同月と比較すると、埼玉県(+176.3%)が大きく増加し、東京都、千葉県も増加しており、神奈川県(▲55.1%)のみが減少となっている。
都県別の供給割合(棟数ベース)は、東京都が43.5%、神奈川県が8.8%、埼玉県が34.2%、千葉県が13.4%。
東京都の新規物件では、住友林業、三井不動産レジデンシャル、細田工務店、飯田産業、等が中心。拾遺物件ではアグレ都市デザイン、三井不動産レジデンシャル、モリモトホーム、等。
神奈川県の新規物件は、三井不動産レジデンシャル、飯田産業、住友林業、等が中心。拾遺物件は相鉄不動産・京急不動産・安田不動産のJV物件。
埼玉県の新規物件は、中央住宅、東栄住宅、アーネストワン、ポラスマイホームプラザ、等が中心。拾遺物件は東栄住宅。
千葉県の新規物件は、中央住宅、大和ハウス工業、ポラスガーデンヒルズ、アーネストワン、等。拾遺物件は東栄住宅。
千葉県:土地125~149㎡ 建物90~99㎡ 価格4,000万円台
2023年2月の月間契約率は44.1%と40%を回復。前月1月(39.2%)から+4.9ポイントの上昇となっている。しかし前年同月(59.7%)と比較すると▲15.6ポイントと大きな低下となっており、2022年5月以降、契約率が前年同月を下回る状況が10ヶ月間続いている。
都県別の契約率をみると、東京都は61.8%(前年同月68.7%)、神奈川県は63.6%(同63.9%)、埼玉県は22.6%(同38.7%)、千葉県は28.7%(同47.7%)となっている。
東京都と神奈川県が60%を超えているが、埼玉県と千葉県はともに20%台と苦戦を強いられている。
大手デベロッパーやハウスメーカーに売れ行き良好な物件も見られるが、全体的に出足の遅さが響いている。エリア的に見て高めの価格で供給しているものの、苦戦を強いられている物件もみられる。特に、埼玉県と千葉県で出足の遅い物件が多くみられ、徒歩15分以上やバス便の物件が多いことが影響していると考えられる。
東京都では、新規物件は「グローイングスクエア国立スマートアベニュー第1期」(10棟)、「リーフィア世田谷桜丘ザ・ブルーム イースト街区」(6棟)、「フォレストガーデン世田谷等々力第1期1次」(8棟)、「グローイングスクエア一橋学園」(12棟)、「ファインコート杉並上井草モダンヴィラ第1期1次」(9棟)、「ファインコート深沢翠景邸第1期」(9棟)が好調。拾遺物件では「アグレシオ調布布田Ⅳ」(7棟)が好調。
神奈川県では、新規物件では「フォレストガーデン横須賀・北久里浜第2期」(6棟)、「ファインコート新百合ヶ丘グランレガシー第1期2次」(8棟)、「ファインコート中央林間グランプレイス第3期1・2次」(8棟)、拾遺物件は「グレーシアライフ横濱西谷第5期」(13棟)が好調。
埼玉県では、拾遺物件は「ブルーミングガーデン川越市今成3丁目」(7棟)が健闘。
千葉県では、拾遺物件は「ブルーミングガーデン千葉市若葉区都賀5丁目」(8棟)が健闘。
■東京都:327棟 … 契約率61.8%
「アグレシオ調布布田Ⅳ」(7棟)は京王線「布田」駅徒歩10分、同線「調布」駅徒歩13分。約4ヶ月で完売。「調布」駅からフラットな導線。沿線手前の世田谷区や杉並区等から、エリアを広げて特急停車や生活利便性等、駅力の高い場所で探す人を集客できた。
■神奈川県:66棟 … 契約率63.6%
「グレーシアライフ横濱西谷」(13棟)は相鉄本線「西谷」駅徒歩13分。全81区画の最終期。全81区画の街並み、横浜駅徒歩5km圏内、都心アクセスの向上、等が評価された。相鉄・東急直通線が開業し、都心アクセスが向上したことにより集客エリアは中広域化し、都内通勤、若年層が多かった。
■埼玉県:257棟 … 契約率22.6%
「ブルーミングガーデン川越市今成3丁目」(7棟)は東武東上線「川越市」駅徒歩19分。建物完成のタイミングで販売が進んだが、残区画は価格調整を実施。郊外エリアで、駅徒歩19分と距離もあり、販売環境は厳しかった。
■千葉県:101棟 … 契約率28.7%
「ブルーミングガーデン千葉市若葉区都賀5丁目」(8棟)はJR総武本線・千葉都市モノレール「都賀」駅徒歩9分。価格志向がみられ、低価格帯の方がやや客付きが早く、条件のよい南接道区画が遅かった。
【2023年1月の建売住宅市況】
2023年1月に供給された建売住宅は66物件452棟。
前月12月(88物件・572棟)に対して物件数は▲25.0%、棟数は▲21.0%の減少となっている。
ただし、前年同月(2022年1月、47物件349棟)と比較すると、棟数は約100棟、+29.5%の大きな増加となっている。
都県別では、東京都が185棟、神奈川県が45棟、埼玉県が167棟、千葉県が55棟。
前年同月と比較すると、埼玉県(+227.5%)が大きく増加しており、東京都(+2.2%)は横ばい、神奈川県(▲22.4%)、千葉県(▲6.8%)は減少となっている。
都県別の供給割合(棟数ベース)は、東京都が40.9%、神奈川県が10.0%、埼玉県が36.9%、千葉県が12.2%。
東京都の新規物件では、三井不動産レジデンシャル、飯田産業、東栄住宅、大和ハウス工業、等が中心。拾遺物件ではトーセイ、三井不動産レジデンシャル、兼六土地建物、東栄住宅、等。
神奈川県の新規物件は、飯田産業、東栄住宅、大和ハウス工業。拾遺物件はエヌ・ティ・ティ都市開発、フジ都市開発、東栄住宅。
埼玉県の新規物件は、中央住宅、ポラスタウン開発、ポラスマイホームプラザ、等が中心。拾遺物件は東栄住宅。
千葉県の新規物件は、ポラスガーデンヒルズ、中央グリーン開発、パナソニックホームズ、等。拾遺物件は住友林業。
千葉県:土地100~124㎡ 建物90~99㎡、100~109㎡ 価格4,000万円台
2023年1月の月間契約率は39.2%と40%をわずかに下回った。前月12月(50.7%)から▲11.5ポイントの低下となっている。前年同月(49.6%)と比較すると▲10.4ポイントと低下となっており、2022年5月以降、契約率が前年同月を下回る状況が9ヶ月間続いている。
都県別の契約率をみると、東京都は52.4%(前年同月59.1%)、神奈川県は44.4%(同58.6%)、埼玉県は21.6%(同41.2%)、千葉県は43.6%(同18.6%)となっている。
東京都のみが50%を超えているが、神奈川県と千葉県は40%台、埼玉県は20%台と苦戦を強いられている。
大手デベロッパーやハウスメーカーに売れ行き良好な物件も見られているが、全体的に出足の遅さが響いている。エリア的に見て高めの価格で供給しているものの、苦戦を強いられている物件もみられる。埼玉県と千葉県で出足の遅い物件が多く、契約率が低くなっている。徒歩15分以上やバス便の物件が多いことも影響していると考えられる。
東京都では、新規物件は「プラウドシーズン武蔵小金井テラス第2街区」(7棟)、「ファインコート世田谷桜上水シーズンアベニュー第2期第2次」(2棟)、「ファインコート荻窪三丁目第2期」(1棟)が好調。拾遺物件では「ルネテラス国立中一丁目」(7棟)が好調。
神奈川県では、拾遺物件は「ウエリスコートあざみ野」(11棟)が好調。
埼玉県では、拾遺物件は「ブルーミングガーデン八潮市垳(セントラルシティ八潮1期)」(7棟)が健闘。
千葉県では、拾遺物件は「フォレストガーデン八千代緑が丘第6期~第8期2次」(8棟)が好調。
■東京都:185棟 … 契約率52.4%
「ルネテラス国立中一丁目」(7棟)はJR中央線「国立」駅徒歩6分。約4ヶ月弱で完売。「国立」駅近、中央線南側の希少性、住環境が評価された。一方で高額設定となったため、予算の届かない層も多くみられた。
■神奈川県:45棟 … 契約率44.4%
「ウエリスコートあざみ野」(11棟)は東急田園都市線「あざみ野」駅徒歩6分。発売初月に完売し好調。「あざみ野」駅近で、坂が短く、日照・採光は良好、住環境も良好で、立地の希少性が高かった。間取りの評価も高かった。一方で予算と価格が乖離するケースが多かった。
■埼玉県:167棟 … 契約率21.6%
「ブルーミングガーデン八潮市垳(セントラルシティ八潮1期)」(7棟)はつくばエクスプレス「八潮」駅徒歩15分。約8ヶ月で完売。土地の広さが魅力であったが、そのため価格が高くなり、駅距離や生活利便性等の課題もあり、厳しい環境であった。
■千葉県:55棟 … 契約率43.6%
「フォレストガーデン八千代緑が丘第6期~第8期2次」(8棟)は東葉高速鉄道「八千代緑が丘」駅徒歩24分。1回目の緊急事態宣言のタイミングでの販売開始で、序盤は来場が伸びず苦戦したが、令和3年1月以降は来場・資料請求が大きく増加、郊外需要の追い風もあり、売れ行きは好転。終盤は相場の上昇もあり、価格を高めに設定しても好調に販売が進んだ。