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2022年2月17日号

2022.02.17 発行

HEADLINE

◆AI・計算科学:昭和電工が量子コンピューティング技術の活用により半導体材料の最適配合探索の大幅な高速化を実現(2月10日)
◆ポリマー:BASFが欧州でポリアミドとポリフタルアミドの販売を拡大(2月1日)
◆電子材料:東京応化工業が熊本県菊池市の事業用地を取得(2月10日)
◆メディカル:AGCの子会社がオミクロン株に対応した新型コロナワクチン候補の原料製造を受託(2月9日)
◆メディカル関連:藤森工業が三重事業所に新製造棟を建設(2月9日)
◆不織布:三井化学がメルトブローン不織布製造設備を増設(2月8日)
◆エンジニアリング:東洋エンジニアリングの中国法人がポリプラスチックス向けポリアセタール樹脂製造設備の建設プロジェクトを受注(2月9日)
◆電子材料:JSRの中国子会社が常州强力电子新材料と合弁会社設立に合意(2月7日)
◆生分解性ポリマー:カネカが生分解性ポリマーGreen Planetの大型能力増強を決定(2月7日)
◆価格改定
・クラレがポリビニルアルコール樹脂及びポリビニルアルコール系樹脂を2月14日出荷分より値上げ
・住友ベークライトが塩化ビニール樹脂製品、ペット樹脂製品、ABS樹脂製品、ポリエチレン樹脂製品、アルミ複合板製品、
 補助材料製品を2月21日出荷分より値上げ
・東洋紡が工業用フィルム製品を3月1日出荷分より値上げ
・DICが不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂製品を3月1日納入分より値上げ
・日本触媒がメラミン・ベンゾグアナミン系微粒子を3月1日出荷分より値上げ
・セメダインがセメダイン製品を3月21日出荷分より値上げ
・大倉工業が合成樹脂製品を3月21日出荷分より値上げ
・東洋紡が包装用フィルム製品を3月22日出荷分より値上げ
・東ソーがポリ塩化アルミニウム(PAC)を4月1日出荷分より値上げ
・マグ・イゾベールがグラスウール製品を4月1日出荷分より値上げ
・タキロンシーアイが床製品、建装製品、防災製品を4月1日より値上げ
・積水化学工業が建築設備配管関連製品を4月1日出荷分より値上げ
  
  

WEEKLY NEWS

◆AI・計算科学:昭和電工が量子コンピューティング技術の活用により半導体材料の最適配合探索の大幅な高速化を実現(2月10日)
昭和電工は、量子コンピューティング技術を活用し、半導体材料の最適な配合探索にかかる時間を従来の数十年以上から数十秒に大幅に高速化したと発表した。
半導体材料には樹脂やフィラー、添加剤など多数の材料をさまざまな比率で配合しており、それらの種類と量の配合を最適化することにより高性能化を図る。しかし、従来の人工知能(以下、AI)技術を用いて探索した場合、最適な性能の提示を得るには数十年以上必要となる。
昭和電工はこうした探索に要する時間の短縮のため、富士通の高速情報処理技術である量子インスパイアード技術と連携することで、探索時間を約72,000分の1の数十秒に短縮でき、かつ半導体材料として約30%高い性能を実現する配合を得ることができた。
昭和電工では、基礎研究の柱の一つとしてAI・計算科学に注力しており、本開発の成果をさまざまな素材開発に応用して開発を加速するとしている。

◆ポリマー:BASFが欧州でポリアミドとポリフタルアミドの販売を拡大(2月1日)
BASF(本社:ドイツ)は、Solvay(本社:ベルギー)のポリアミド事業の一部として買収したポリアミド(PA)およびポリフタルアミド (PPA)グレードの欧州での販売を、2022年2月1日から開始したことを発表した。
これらのエンジニアリングプラスチックは、これまでTechnyl(テクニール)として販売されていたが、今後、同社のブランド名であるUltramid(ウルトラミッド)として、販売が継続される。
同社は、PA66グレードおよびPA66/6TをベースにしたPPAであるUltramid One J(ウルトラミッド ワン ジェイ)を含む幅広いプラスチック製品のラインアップにより、コネクターや回路遮断器などの電気・電子用途、家庭用電化製品、自動運転やe-モビリティなど、あらゆる業界で革新的なプラスチックスソリューションを開発する顧客をサポートするとしている。

◆電子材料:東京応化工業が熊本県菊池市の事業用地を取得(2月10日)
東京応化工業(以下、TOK)は、熊本県との間で菊池テクノパーク(熊本県)の事業用地取得に関する協議を進めており、2月18日に熊本県議会にて同件の議案が提案されることが公表されたと発表した。
TOKは、国内6ヶ所に生産工場を展開しているが、今回の事業用地取得は、今後の世界の半導体市場の成長にスピーディーに対応するとともに、国内生産基盤の一層の強化、リスク分散等を図ることができるものと考えており、既存の阿蘇工場との相乗効果の発揮をはじめ、同件土地の具体的な活用策について、今後検討を加速させていく予定としている。
今回の取得土地の面積は、128,773.74㎡で、土地の価格は約17億円としている。

◆メディカル:AGCの子会社がオミクロン株に対応した新型コロナワクチン候補の原料製造を受託(2月9日)
AGCは、バイオ医薬品CDMO事業子会社であるAGC Biologics(本社:米国)がBioNTech社(本社:ドイツ)からPfizer-BioNTech COVID-19ワクチンの原料であるプラスミドDNAの製造を受託したと発表した。
Pfizer社(本社:米国)とBioNTech社は2022年1月に、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に対応したワクチンの治験を開始すること、および供給準備が今年3月末を目途に整う見込みであることを発表しており、今回の受託はこれに対応するものである。
本件は、AGC Biologics社のハイデルベルグ工場(ドイツ)で製造する予定としている。

◆メディカル関連:藤森工業が三重事業所に新製造棟を建設(2月9日)
藤森工業は、 ウェルネス事業の基幹事業所として三重事業所に、新たに開発機能を有した製造棟を建設することを決定したと発表した。
新製造棟の建設により、ウェルネス事業領域における製品群の生産能力を大きく向上させるとともに、開発強化を図ることができる。なお、建築面積は約 9,000 m²予定であり、竣工は2024年12月の予定としている。

◆不織布:三井化学がメルトブローン不織布製造設備を増設(2月8日)
三井化学は、産業材料向け不織布需要の拡大に対応するため、子会社のサンレックス工業にて、メルトブローン不織布製造設備を増設すると発表した。
従来の紙おむつ等衛生材料向けに加え、産業材料向けに、油吸着材、自動車シート用構成材や土木資材(商品名:タフネル)、フィルター用構成材やマスク用構成材(商品名:シンテックス)等、高品質な不織布の供給に注力していく。特に、メルトブローン不織布の極細繊維銘柄「シンテックス nano」は、より高機能な精密フィルター用途等への使用が見込まれている。
この増設により、同社グループのメルトブローン不織布の生産能力は1.3倍となる。営業運転開始は2023年4月の予定としている。

◆エンジニアリング:東洋エンジニアリングの中国法人がポリプラスチックス向けポリアセタール樹脂製造設備の建設プロジェクトを受注(2月9日)
東洋エンジニアリングは、同社の中国法人がポリプラスチックスの中国子会社より、ポリアセタール樹脂(POM樹脂)製造設備の建設プロジェクトを受注したと発表した。
同プロジェクトは、中国およびアジア市場におけるPOM樹脂の高い需要に対応するため、ポリプラスチックスの新設設備を中国・南通市に建設するものである。設備は、年間9万トンのPOM樹脂の生産能力があり、完成は2024年の予定としている。

◆電子材料:JSRの中国子会社が常州强力电子新材料と合弁会社設立に合意(2月7日)
JSRは、中国子会社のJSR Shanghaiが中国常州强力电子新材料(以下、常州强力电子社)と合弁会社設立に合意したことを発表した。
JSRは中国におけるサプライチェーンの強化・現地化を目的に、今回の合弁パートナーである常州强力电子社に対してディスプレイ材料製品ならびに原材料の製造委託を進めている。今回の合弁会社設立を通じて、2社間の更なる関係強化および製造委託業務の安定運営を図る。
合弁会社は2022年4月に江蘇省常州市に設立する予定としている。

◆生分解性ポリマー:カネカが生分解性ポリマーGreen Planetの大型能力増強を決定(2月7日)
カネカは、高砂工業所内の生分解性ポリマーGreen Planetの能力増強を決定したと発表した。
Green Planet(化学名はPHBH)は植物油を原料に微生物によって生産されるバイオマスポリマーで、土壌中に加え海水中でも容易に分解し、CO2と水に戻り環境を汚染することがない。同製品で代替可能な使い捨ての汎用プラスチック製品は世界で約2,500万トン/年と推定しており、既に実使用が開始されているストロー、カトラリー、コーヒーカプセル、袋、フィルム等だけでも500万トン/年を超える規模となっている。
今回の投資額は約150億円、増設する生産能力は15,000トン/年で、既存設備5,000トン/年と合わせて20,000トン年となる。設備の稼働は2024年1月を予定している。
今回の新増設をスタートとして、地産地消の方針の下、需要が広がる欧米での増設を順次進めていき、更なる新製品開発、プロセス革新による生産性の向上やコストダウンを進め、次期増設に活かしていくとしている。

◆価格改定
・クラレがポリビニルアルコール樹脂及びポリビニルアルコール系樹脂を2月14日出荷分より値上げ
 値上げ幅は、日本:80円/kg、ヨーロッパ:0.70ユーロ/kg、
 アジアパシフィック、北米、南米、中東、アフリカ:0.80US$/kg
・住友ベークライトが塩化ビニール樹脂製品、ペット樹脂製品、ABS樹脂製品、ポリエチレン樹脂製品、アルミ複合板製品、
 補助材料製品を2月21日出荷分より値上げ
 値上げ幅は、15%以上
・東洋紡が工業用フィルム製品を3月1日出荷分より値上げ
 値上げ幅は、10%
・DICが不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂製品を3月1日納入分より値上げ
 値上げ幅は、不飽和ポリエステル樹脂:33円/kg以上、ビニルエステル樹脂:40円/kg以上
・日本触媒がメラミン・ベンゾグアナミン系微粒子を3月1日出荷分より値上げ
 値上げ幅は、メラミン系:250円/kg以上、ベンゾグアナミン系:400円/kg以上
・セメダインがセメダイン製品を3月21日出荷分より値上げ
 値上げ幅は、10%以上
・大倉工業が合成樹脂製品を3月21日出荷分より値上げ
 値上げ幅は、原反製品:2.0銭/CC以上、二次加工製品:5%以上
・東洋紡が包装用フィルム製品を3月22日出荷分より値上げ
 値上げ幅は、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP):150円/連(20μm換算)
 無延伸ポリプロピレンフィルム(CPP):150円/連(20μm換算)、
 リニアローデンシティ・ポリエチレンフィルム(LLDPE):150円/連(20μm換算)
 二軸延伸ポリエステルフィルム(PET):200円/連(12μm換算)
 二軸延伸ナイロンフィルム(ONY):200円/連(15μm換算)
・東ソーがポリ塩化アルミニウム(PAC)を4月1日出荷分より値上げ
 値上げ幅は、ローリー納入品:6円/kg以上、キューブインボックス品:10円/kg以上
・マグ・イゾベールがグラスウール製品を4月1日出荷分より値上げ
 値上げ幅は、20%
・タキロンシーアイが床製品、建装製品、防災製品を4月1日より値上げ
 値上げ幅は、10%以上
・積水化学工業が建築設備配管関連製品を4月1日出荷分より値上げ
 値上げ幅は、硬質塩化ビニルライニング鋼管:10%以上又は15%以上
 給水・給湯用架橋ポリエチレン管:10%以上
 金属強化ポリエチレン管:10%以上 
 建物用耐火性硬質ポリ塩化ビニル管・継手:15%以上又は20%以上 
 空調ドレン用結露防止層付硬質塩化ビニル管:15%以上 
 水道用耐震型高性能ポリエチレン管:10%以上
 単管式排水特殊継手:30%以上

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