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2025年7月24日

2025.07.24 発行

HEADLINE

◆ゴム:AGCが乳化剤やフッ素系重合溶媒を使用しないフッ素ゴム「AFLAS FFKM」シリーズSFグレードの販売を開始
 (7月18日)
◆電子材料:JX金属が経済産業省による半導体用スパッタリングターゲットに係る供給確保計画の認定を発表(7月18日)
◆リサイクル:三菱ケミカルグループが超臨界水を用いた油化技術を有する豪州Licella Holdings社に対する出資を発表
 (7月18日)
◆電子材料:富士フイルムは先端半導体製造プロセスに用いられる環境配慮型の材料PFASフリーネガ型ArF液浸レジストを
 新開発(7月15日)
◆バイオマス:日本ゼオンが冬用タイヤ向け親水性向上ポリマーを開発(7月15日)
◆バイオマス:DICグラフィックスがバイオマス由来原料を高配合したハイブリッド型UVインキ「BIOBRID」を発売
 (7月15日)
◆脱炭素:日東電工が次世代脱炭素技術開発に向けて米国Numat社と戦略的パートナーシップを締結(7月15日)
◆価格改定
・積水化学工業が水道用ポリエチレン管、継手を4月1日出荷分より値上げ
・積水化学工業が保温付架橋ポリエチレン管および関連製品を8月21日出荷分より値上げ
・ニチアスがロックウール製品を10月1日出荷分より値上げ
  
  

WEEKLY NEWS

◆ゴム:AGCが乳化剤やフッ素系重合溶媒を使用しないフッ素ゴム「AFLAS FFKM」シリーズSFグレードの販売を開始(7月18日)
 AGCは、フッ素ゴム「AFLAS FFKM」シリーズの新たなグレードとして、製造時に乳化剤やフッ素系の重合溶媒を一切使用せずに製造した、「AFLAS FFKM」シリーズのSFグレードを新たに販売することを発表した。
 「AFLAS FFKM」は、耐薬品性・耐熱性・耐プラズマ性を持つ産業用ゴムであり、半導体製造、石油掘削、ヘルスケアなど、高い耐久性が要求される分野で、シーリング材やO(オー)リングとして幅広く使われている。
 従来、高性能なFFKMの製造には、乳化剤やフッ素系の重合溶媒が不可欠とされていたが、近年、半導体用途を中心に、乳化剤のみならずフッ素系重合溶媒を使用しない製品へのニーズが高まっている。こうした市場のニーズに応えるため、一切の乳化剤およびフッ素系重合溶媒を使用せずに製造できる新技術の開発と量産化に成功した。
 本製品は、従来品と同等の高い性能を持ちながら、乳化剤のみならずフッ素系の重合溶媒などを使用しないフッ素ゴムへの市場ニーズの高まりに対応したものであり、「AFLAS FFKM」シリーズ内の半導体製造装置向け高耐熱グレードに本技術を適用し、本年7月から販売する予定としている。

◆電子材料:JX金属が経済産業省による半導体用スパッタリングターゲットに係る供給確保計画の認定を発表(7月18日)
 JX金属は、経済産業省から半導体用スパッタリングターゲットに係る供給確保計画の認定を受けたことを発表した。
 半導体用スパッタリングターゲットは、半導体の配線パターン形成等に用いられる成膜材料である。同社は、茨城県ひたちなか市において大規模用地を取得し、工場の建設を進めている。特に同工場では、将来的にさらなる需要の伸長が見込まれる半導体用スパッタリングターゲットをはじめとする半導体材料を中心に投資を行う予定である。
 供給確保計画の認定は、半導体等の安定供給確保に向けた経済安全保障推進法に基づく支援措置の対象として、同社がひたちなか新工場(仮称)で進めている設備投資計画の一部が認定されたもので、必要な資金額約66億円のうち、最大約22億円の助成を受ける予定である。
 同社は、ひたちなか新工場における同製品の生産能力増強を着実に実行することにより、国内外半導体サプライチェーンへの供給責任を果たしていくとしている。

◆リサイクル:三菱ケミカルグループが超臨界水を用いた油化技術を有する豪州Licella Holdings社に対する出資を発表(7月18日)
 三菱ケミカルグループは、使用済みプラスチックやバイオマスの油化技術を有する豪州Licella Holdings(以下「Licella社」)に出資したことを発表した。
 この出資により、三菱ケミカルはLicella社が独自開発した「Cat-HTR」プロセスのグローバル展開と商業化を加速させる。Licella社のCat-HTRプロセスは、高温高圧の超臨界水の中で使用済みプラスチックのみならず、木質残渣などのバイオマスを油化し、精製して化学品原料やSAF(Sustainable Aviation Fuel)などを製造する技術である。三菱ケミカルはENEOSと共同してプラスチック油化ケミカルリサイクル事業に取り組んでおり、三菱ケミカル茨城事業所にケミカルリサイクル設備を新設した。同設備に採用した英国Mura Technology社の「Hydro-PRT」技術は、Licella社のCat-HTRを基に構築されている。
 三菱ケミカルは今後、Licella社との連携を深め、使用済みプラスチックやバイオマスを原料に用いた油化技術の社会実装とリサイクル事業の拡大を目指していくとしている。

◆電子材料:富士フイルムは先端半導体製造プロセスに用いられる環境配慮型の材料PFASフリーネガ型ArF液浸レジストを新開発(7月15日)
 富士フイルムは、先端半導体の製造プロセスに用いられる環境配慮型の材料として、環境や生態系への影響が懸念される有機フッ素化合物PFASを一切使わないネガ型ArF液浸レジストを開発したことを発表した。
 現在広く普及しているArF液浸露光向けのフォトレジストには、微細な回路パターンの描画に必要な酸を効率よく反応させたり、ウエハー上の水残りによる欠陥を抑制するためにレジスト表面の撥水性を持たせる目的でPFASが用いられているが、環境や生態系への影響懸念からPFASの使用規制の動きが進んでおり、PFASを使わない新規材料の開発が求められている。
 新開発のフォトレジストは、回路パターンの形成における優れた酸反応効率や、先端のArF液浸露光時の水残りを低減する高い撥水性を実現し、バラつきの少ない微細な回路パターンを形成する。
 同社は、先端半導体の国際研究機関であるimecとともに本レジストの性能を評価した結果、車載や産業用半導体をはじめ幅広く使われる28nm世代の金属配線を高い歩留まりで形成できることを実証した。今後、顧客先での評価を経て、早期の販売を目指すとしている。

◆バイオマス:日本ゼオンが冬用タイヤ向け親水性向上ポリマーを開発(7月15日)
 日本ゼオンは、冬用タイヤ向けに親水性を高めたポリマー『Nipol BR1300』を開発したことを発表した。
 すでにタイヤ用途としての開発を完了しており、2025年5月から徳山工場(山口県)において商業生産を開始している。
 本ポリマーは、ポリブタジエンゴムを基本骨格とし、タイヤ用ゴム材料として水との親和性を従来以上に高めることが可能になったとしている。

◆バイオマス:DICグラフィックスがバイオマス由来原料を高配合したハイブリッド型UVインキ「BIOBRID」を発売(7月15日)
 DICの子会社であるDICグラフィックスは、バイオマス由来原料を高配合したハイブリッド型UVインキ「BIOBRID(バイオブリッド)」を発売したことを発表した。
 環境省は、国や地方自治体が率先して環境物品等の調達を行うことを推進する「グリーン購入法」の運用強化や、民間企業や消費者の意識変革を推進する取り組みを進めている。これにより、官公庁や地方自治体から発注される印刷物において、バイオマスインキや植物油インキなどの環境配慮型インキの使用が求められるケースが増加している。紙器パッケージを扱う印刷会社にとって、顧客ニーズに応えるためにも環境への配慮はますます重要になっている。
 同製品は、バイオマス由来原料とUVインキ原料を融合させたバイオマス度50%(自社調べ)の業界最高水準を誇るインキと、専用のUVOPニスをセットにした製品である。従来のUV印刷機でそのまま使用でき、紙器パッケージ印刷におけるカーボンニュートラルを実現する。また、同品は塗膜の柔軟性が特徴であり、従来のパッケージ印刷の課題であった製函時の罫割れを軽減し、意匠性の高いパッケージの作成が可能になるとしている。

◆脱炭素:日東電工が次世代脱炭素技術開発に向けて米国Numat社と戦略的パートナーシップを締結(7月15日)
 日東電工(Nitto)は、金属有機構造体(MOF)材料のパイオニアであるNumat Technologies(本社:米国、以下、Numat)と、次世代脱炭素技術の開発加速を目的に戦略的パートナーシップを締結したことを発表した。
 MOFは、原子レベルで分子の相互作用を制御できる材料であり、既存の分離・精製技術をより強化し、効率的な産業プロセスを実現するのに適している。この提携の一環として、NittoはNumatに対して戦略的投資も行っている。
 今回の提携により、Nittoのグローバルな顧客基盤、先進材料の専門知識、生産インフラと、Numatの化学設計能力および独自のMOF製造プラットフォームとの融合が期待される。両社のそれぞれの強みを活かすことで、エネルギー、化学など幅広い産業分野における喫緊の課題に対応する高付加価値製品の展開を加速することを目指すとしている。

◆価格改定
・積水化学工業が水道用ポリエチレン管、継手を4月1日出荷分より値上げ
 値上げ幅は、15%以上
・積水化学工業が保温付架橋ポリエチレン管および関連製品を8月21日出荷分より値上げ
 値上げ幅は、10%以上
・ニチアスがロックウール製品を10月1日出荷分より値上げ
 値上げ幅は、20%

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