市場データ

首都圏分譲マンション市場動向(2021年)

2021年2月

【2021年2月の分譲マンション市況】

全体概要
2月の供給は155物件 3,395戸(前年同月比+58.1%)、
新規発売物件減少(2月20物件)、在庫圧縮を優先。

2021年2月の首都圏における新築マンションの供給は、155物件3,395戸。前年同月(132物件2,147戸)に比べ、物件数で17.4%、供給戸数で58.1%と大幅に増加した。エリア別では、東京都下(222戸)、横浜市(205戸)、川崎市(164戸)、さいたま市(114戸)が前年同月よりも減少。東京23区の供給は1,624戸。供給シェアは47.8%と、前年同月(42.0%)よりもやや上昇した。
平均契約率は82.4%で、前年同月(75.8%)に比べ6.6ポイント上昇。2か月連続で70%を超えた(1月は73.2%)。エリア別では、さいたま県その他(65.0%)を除くすべてのエリアで70%以上の契約率をマーク。特に、東京23区(82.9%)、川崎市(87.8%)、神奈川県その他(80.4%)、さいたま市(83.3%)、千葉市(98.8%)では80%を超える契約率となった。
平均価格は6,100万円で、前年同月(6,461万円)に比べ5.6%低下。エリア別では、東京23区(7,532万円)、埼玉県その他(3,933万円)、千葉市(3,742万円)が前年同月よりも5%以上低下。特に、さいたま県その他は前年同月(5,559万円)と比べ▲29.2%と大きく低下。一方、神奈川県その他は前年同月(4,305万円)に比べ+25.4%と大きく上昇した。
平均面積は66.22㎡で、前年同月(66.94㎡)よりやや縮小(▲1.1%)。エリア別では、神奈川県その他(前年同月比+9.2%)、さいたま市(同+0.9%)、埼玉県その他(同+2.5%)が前年同月よりも拡大した。
平均坪単価は@304.5万円/坪で、前年同月(@319.1万円/坪)に比べ4.6%低下。エリア別では、東京23区(@388.2万円/坪)、東京都下(@250.3万円/坪)、さいたま市(@238.0万円/坪)、その他埼玉県(@185.4万円/坪)、千葉市(@175.0万円/坪)が前年同月よりも低下。一方で、川崎市(@275.3万円/坪)、神奈川県その他(@241.9万円/坪)は前年同月より大きく上昇した(+13~15%)。
2021年2月の供給は、155物件3,395戸。新型コロナウィルスによる2度目の緊急事態宣言下中であったものの、デベロッパー各社は販売活動を継続。先月(前年同月+31.5%)同様に供給が増加しており、2月の供給戸数は、前年同月に比べ+58.1%と大きく増加した。
2月の新規発売物件は20物件677戸。前年同月に比べ物件数は▲25.9%、供給戸数は▲29.3%と、大きく減少。2月は、1月7日に発出された緊急事態宣言が3月7日まで延長された(3月21日まで再延長)こともあって、各社が新規物件の供給を絞る傾向がみられた。一方で、前月以前からの販売継続物件の供給が大半を占めており、各社が在庫圧縮を優先したことがうかがわれる。

また、2月は総戸数150戸を超える大型・大規模物件の新規発売はなく、総戸数100戸を超える(150戸未満)ものも3物件と少なかった
<総戸数100戸以上の新規発売物件>

伊藤忠都市開発「クレヴィア新宿若松町」(新宿区、全149戸/販売51戸)⇒@493.9万円/坪と高単価ながら、契約率76.5%を記録。
住友商事「クラッシィハウス亀有」(足立区、全121戸/販売60戸)⇒「亀有」駅徒歩4分の駅近立地、契約率95%と好調。
東京日商エステム「エステムコート横浜新吉田レジデンス」(横浜市港北区、全118戸/販売54戸) ⇒ 従来相場を大きく上回るものの、堅調。

平均契約率は82.4%で前年同月(75.8%)を6.6ポイント上回り、平均完売率も39.4%で前年同月(31.1%)を8.3ポイント上回った。2月は2か月連続で平均契約率が70%(先月73.2%)を上回り、さらには80%を超えるエリアもみられるなど、先月に続き販売は堅調に推移している。また、前述の通り、2月は前月に続き販売継続物件の供給が多かった。販売最終期を迎えた物件が34物件、うち8割強の28物件が全戸完売に至っていることもあり、契約率を押し上げた。
<発売4か月以内の早期完売物件>
三菱地所レジデンス・日本土地建物「ザ・パークハウスさいたま新都心」(さいたま市中央区、全109戸)⇒ 「さいたま新都心」駅徒歩5分、約3か月で完売。
モリモト「ピアース自由が丘レジデンス」(世田谷区、全38戸) ⇒ 周辺の需要蓄積もあり、約4か月で完売。
新日本建設「エクセレントシティ津田沼奏の杜」(津田沼市、全45戸)⇒ コンパクトタイプ物件ながら設備・仕様が充実、約4か月で完売。

2月は平均価格(6,100万円)と平均坪単価(@304.5万円/坪)が、前年同月よりもそれぞれ▲5.6%、▲4.6%低下。価格水準の高い東京23区の供給シェアは47.8%と前年同月(42.0%)より上昇したものの、前年の2020年2月は販売戸数91戸(総戸数164戸)の「ザ・パークハウス高輪タワー」(平均価格14,581万円・平均坪単価@662.3万円/坪)をはじめ、@500万円/坪を超える超高額物件の供給の割合が高かった(首都圏全体の11.1%、東京23区の26.4%)ことなどから、2021年2月は平均価格・平均坪単価が前年同月より低下した。

なお、3月は新規・継続ともにまとまった供給が多い模様であり、約3,500戸の供給見込み。(2020年3月:2,126戸)
<販売100戸以上の3月発売物件>
【新規物件】三井不動産レジデンシャル「パークコート千代田四番町」(千代田区、全168戸/販売130戸)
【新規物件】野村不動産「プラウド練馬中村橋マークス」(練馬区、全186戸/販売100戸)
【継続物件】野村不動産等3社JV「プラウドシティ日吉 レジデンスⅢ」(横浜市港北区、全1318戸/販売200戸)
【継続物件】東武鉄道等4社JV「ソライエグラン流山おおたかの森 シーズンスクエア街区」(流山市、全794戸/販売238戸)

 

 

エリア別概要

東京23区では、供給戸数は80.2%の大幅な増加。新規供給は減少する一方で、「ブランズタワー豊洲」(販売470戸/2020年販売分も含む)、「パークタワー勝どき(ミッド)」(販売96戸)といった大規模の継続物件が供給戸数の大幅増加に寄与した。
東京都下では、新規発売物件はなく、販売戸数20戸以下の継続物件が多い。八王子市、東村山市、昭島市、町田市といった郊外部の駅徒歩遠隔立地、支線立地の物件が多かったものの、契約率78.4%(前年同月+18ポイント)を示しており、販売は堅調に推移した。
横浜市では、供給戸数は18.0%減少。新規発売物件が3物件あったものの、販売50戸以上の継続物件はなく、全体では販売20戸以下の継続物件が殆どだった。
川崎市では、前年同月に比べ平均面積が15.0%縮小。供給戸数の22%(36戸)を占めるコンパクト物件「ソルティア新川崎」(平均4,136万円・41.04㎡・@333.2万円/坪)によるところが大きい。
その他神奈川県では、供給戸数が前年同月(184戸)に比べ大幅に増加(+69.6%)しているが、大規模の継続2物件「リーフィアタワー海老名ブリスコート」(販売109戸/総戸数302戸)、「プレミスト湘南辻堂」(販売99戸/総戸数914戸)が全体の66.7%を占めている。
さいたま市では販売20戸以下の継続物件が大半だが、前年同月(75.2%)より8.1%ポイント高い、83.3%の契約率をマーク。
その他埼玉県では、前年同月に比べ平均価格・平均坪単価がそれぞれ29.2%、31.0%低下。供給戸数の49.6%(58戸)を占める継続物件の「リビオシティ川口元郷(定借)」(平均3,326万円・70.49㎡・@156.0万円/坪)によるところが大きい。
千葉市では、販売戸数195戸(2月一括掲載)の継続物件「ヴェレーナシティ パレ・ド・マリナージュ」(総戸数267戸)による供給が全体の76.2%を占めている。
その他千葉県では、船橋市・市川市・柏市での供給が大半。

2021年1月

【2021年1月の分譲マンション市況】

全体概要
1月の供給は136物件 2,313戸(前年同月比+31.5%)
平均契約率73.2%、3か月ぶりに70%を上回る。

2021年1月の首都圏におけるマンションの供給は、136物件2,313戸。前年同月(98物件1,759戸)に比べ、物件数で41.8%、供給戸数で31.5%と大きく増加した。
エリア別の供給では、東京23区(897戸)と東京都下(170戸)、その他埼玉県(111戸)が前年同月よりも減少。東京23区の供給シェアは38.8%で、前年同月(59.9%)よりも大きく下がった。
平均契約率は73.2%で、前年同月(70.1%)に比べ3.1ポイント上昇。3ケ月ぶりに70%を上回った。
エリア別では、東京23区(68.0%)とその他神奈川県(69.3%)を除くエリアでは70%以上の契約率。横浜市(80.7%)と川崎市(89.5%)、さいたま市(86.9%)では80%を上回った。
平均価格は5,587万円で、前年同月(7,088万円)に比べ21.2%低下。
エリア別では、東京23区(6,770万円)、東京都下(5,307万円)、川崎市(5,242万円)、その他神奈川県(4,438万円)、その他埼玉県(3,421万円)前年同月よりも低下しており、特に、東京23区は▲25.0%と大きく低下した。一方、さいたま市(5,532万円)は前年同月(4,764万円)に比べ+16.1%と大きく上昇。
平均面積は65.59㎡で、前年同月(64.03㎡)に比べ2.4%拡大。
エリア別では、川崎市(前年同月比▲11.3%)、その他埼玉県(同▲29.3%)、その他千葉県(同▲2.0%)が前年同月よりも縮小。
平均坪単価は@281.6万円/坪で、前年同月(@366.0万円/坪)に比べ▲23.1%低下。
エリア別では、東京23区(@348.3万円/坪)と東京都下(@249.1万円/坪)、横浜市(@308.3万円/坪)、その他神奈川県(@211.5万円/坪)が前年同月よりも低下。上昇が大きかったのはその他埼玉県(@227.3万円/坪)で、前年同月(@179.1万円/坪)より26.9%上昇した。
2021年1月の供給は、136物件2,313戸。年末からの新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、昨年4月以来となる2度目の緊急事態宣言が1月7日に発出されたが、前回の緊急自体宣言期間中に相次いだ販売活動の休止といったこともなく、WEBや密を避けた上での販売活動が継続され、1月の供給戸数は、前年同月に比べ31.5%と大きく増加した。1月の新規発売物件は28物件916戸。前年同月に比べ物件数は増加(+3.7%)したものの、供給戸数は減少(▲13.5%)しており、1月は前月以前からの販売継続物件の供給が多かったのが供給増の主因である。

また、1月は総戸数150戸を超える大型・大規模物件の新規発売はなく、総戸数100戸を超える(150戸未満)ものも3物件と少なかった。
<総戸数100戸以上の新規発売物件>

積水ハウス・清水総合開発「世田谷喜多見ザ・テラス」(世田谷区、全134戸/販売58戸)
日神不動産「パレステージ江北Ⅲ東館」(足立区、全110戸/販売109戸)
大和地所レジデンス「ヴェレーナシティ西新井」(足立区、全118戸/販売57戸)

平均契約率は73.2%で前年同月(70.1%)より3.1ポイント上回り、平均完売率も28.7%で前年同月(26.5%)より2.2ポイント上回った。3ケ月ぶりに平均契約率が70%を上回るなど、全般的にみて販売は堅調に推移している。
1月は販売継続物件の供給が多かったが、販売戸数が10戸未満という物件も目立ち、販売戸数の少なさが契約率が引き上げている一因ともなっている。また、販売最終期を迎えた物件が21物件、うち半数近い11物件が全戸完売に至っている。
<6ヶ月以内の完売物件>
大和地所レジデンス「ヴェレーナ国分寺恋ヶ窪」(国分寺市、全42戸)
積水ハウス「グランドメゾン成城六丁目」(世田谷区、全17戸)
一建設「プレシス朝霞」(朝霞市、全29戸)
オープンハウス・ディベロップメント「オープンレジデンシア目白プレイス」(豊島区、全22戸)
三井不動産レジデンシャル「パークホームズ横浜反町(定借)」(神奈川区、全63戸)
野村不動産「プラウドタワー東池袋ステーションアリーナ」(豊島区、全248戸) ⇒ 残1戸と完売目前
※野村不動産「プラウドタワー金町」(葛飾区、全190戸)⇒ 緊急事態宣言下での販売活動停止期間もある中、約11ヶ月で完売。

1月は平均価格(5,587万円)と平均坪単価(@281.6万円/坪)が、前年同月よりもそれぞれ▲21.2%、▲23.1%と大きく低下しているが、価格水準の高い東京23区の供給シェアが38.8%と低下し、その他神奈川県、その他埼玉県、その他千葉県の供給シェアが高くなったためである。また、前年同月では、販売戸数323戸(総戸数1,247戸)の「SHIROKANE The SKY(白金ザ・スカイ)」(平均価格15,032万円・平均坪単価@690.8万円/坪)の占める割合が高かった(首都圏全体の15.5%、東京23区の25.8%)ことも、2021年1月の平均価格・平均坪単価の低下が大きくなった一因でもある。

 

エリア別概要

東京23区では、供給戸数はほぼ前年並み(前年同月比▲5.4%)で、半数強は新規発売物件による供給。平均価格・平均坪単価が前年同月より大きく低下しているが、前述した通り、前年同月は超高額・高単価物件(白金ザ・スカイ)が平均値を大幅に引き上げていたためである。
東京都下では、販売戸数が最も多いのは、新規発売の「調布ザ・ハウス」で39戸。全体では販売戸数10戸以下の継続物件が多い。前年同月(@305.2万円/坪)に比べ平均坪単価は18.4%低下しているが、八王子市、東村山市、昭島市、町田市といった郊外部の駅徒歩遠隔立地、支線立地物件の割合が高いためである。
横浜市では、新規発売3物件のうち2物件が、都筑区の「センター北」駅最寄り。2物件とも駅近であるが、従来相場を大きく上回る@300万円/坪を超えているものの、販売は好調に推移している。
川崎市では、新規発売3物件のうち、2物件が平均面積30~40㎡台のコンパクト物件。平均面積が前年同月(65.34㎡)よりも11.3%縮小しているのは、この2物件によるところが大きい。
その他神奈川県では、供給戸数が前年同月(81戸)に比べ大幅に増加(+363.0%)しているが、総戸数857戸の継続物件「ドレッセ中央林間」の供給(170戸/2020年販売分も含む)が45%を占めている。
その他埼玉県では、前年同月に比べ平均面積の縮小(▲29.3%)と平均坪単価の上昇(+26.9%)が顕著であるが、供給戸数の52%(58戸)を占めるコンパクト物件「サンクレイドル川口並木」(平均31.92㎡・2,835万円・@293.6万円/坪)によるところが大きい。
千葉市では、販売戸数54戸の「幕張ベイパークスカイグランドタワー」(総戸数826戸)による供給が62.8%を占めており、他4物件は全て販売戸数10戸以下。
その他千葉県では、船橋市・市川市・浦安市での供給が大半。駅徒歩10分以上、支線立地(東武野田線・新京成線)の売れ行きが鈍い傾向。

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