市場データ

首都圏分譲マンション市場動向(2021年)

2021年7月

【2021年7月の分譲マンション市況】

全体概要
7月の供給は前年同月を上回る152物件 2,848戸。契約率は7か月連続で70%以上を継続。
東京23区の平均価格が1億円を超え、全体では7,050万円・平均坪単価は346.3万円/坪。

2021年7月の首都圏における新築マンションの供給は、152物件2,848戸(前年同月比+17.8%・+8.2%)で、7か月連続で前年同月を上回った。エリア別の供給戸数は、東京23区(1,208戸)が前年同月比+29.6%と大幅に増加し、横浜市(237戸)、神奈川県その他(328戸)、千葉市(287戸)でも前年同月より増加。一方、川崎市(76戸)、さいたま市(33戸)は前年同月比▲77.1%・▲79.2%と大幅に減少した。なお、東京23区のシェアは42.4%。
平均契約率は79.7%。前年同月(76.7%)に比べると3.0ポイント上昇し、7か月連続で70%を超えている。エリア別では、さいたま市(54.5%)、埼玉県その他(64.7%)を除くエリアで70%以上の契約率をマーク。中でも、都下(83.3%)、川崎市(96.1%)、神奈川県その他(82.3%)、千葉市(96.5%)では80%を超える契約率をマークし、東京23区でも77.7%の契約率となっている。
平均価格は7,050万円で、前年同月(5,868万円)に比べ20.1%上昇。エリア別では、東京23区(1億312万円)が前年同月比+34.8%と大きく上昇。また、神奈川県その他(4,768万円)、さいたま市(5,756万円)も前年同月比+24.2%・+32.7%と大きく上昇した。一方、都下(4,388万円)は▲25.0%と大きく低下した。
平均面積は67.29㎡で、前年同月(66.23㎡)に比べ1.6%拡大。エリア別では、東京23区(67.13㎡)が前年同月比+3.4%拡大。また、神奈川県その他(68.51㎡)、さいたま市(72.00㎡)が前年同月比+17.9%・+32.1%と大きく拡大した。一方、横浜市(60.93㎡)は同▲14.2%と大きく縮小した。
平均坪単価は@346.3万円/坪で、前年同月(@292.9万円/坪)に比べ18.2%上昇。エリア別では、東京23区(@507.8万円/坪)が前年同月比+30.4%と大きく上昇。一方、都下(@226.5万円/坪)は▲21.2%と大きく低下した。

2021年7月(当月)の供給は、152物件2,848戸。当月は、後半に東京五輪開催、新型コロナウィルスの感染が急拡大する状況であったものの、緊急事態宣言が解除され、販売活動の再開が本格化した前年同月(2020年7月)を8.2%上回る供給が行われた。コロナ禍以前の前々年同月(2019年7月/2,281戸)と比べても15.3%の供給増となっている。
当月の新規発売は33物件1,442戸(前年同月比▲5.7%・+9.5%)。全供給戸数に占める新規発売戸数の割合は50.6%で、4か月連続で40%を上回っている。当月は総戸数が150戸を超える大規模物件が5物件・553戸供給されており、供給戸数の増加に寄与した。

<総戸数150戸以上の新規供給物件>※一部物件を掲載
三井不動産レジデンシャル 「パークコート神宮北参道ザ タワー」(渋谷区、全471戸/販売160戸) ⇒ 駅徒歩1分・@901万円/坪。初月契約率91%と好調。
野村不動産 「プラウドタワー芝浦」(港区、全421戸/販売107戸) ⇒ @508万円/坪。販売開始半月で73戸が進捗。
野村不動産など計3社JV 「プラウドタワー小岩ファースト」(江戸川区、全233戸/販売88戸) ⇒ 駅徒歩1分・@353万円/坪。販売開始半月で80戸が進捗と好調。
東京建物など計4社JV 「Brillia City ふじみ野」(ふじみ野市、全708戸/販売112戸)⇒ @195万円/坪。スーパーが隣接予定。初月は63戸を契約。

当月の平均契約率は79.7%。7か月連続で70%を上回り、販売は堅調に推移している。上述の大規模物件以外の新規物件販売も好調で、全体の契約率を押し上げた。当月の平均完売率は32.9%(前年同月比+9.6ポイント)。なお、販売最終期を迎えた物件は28物件。このうち、駅徒歩3分の三菱地所レジデンス「ザ・パークハウス横浜新子安フロント」は、全180戸が販売開始約8か月で完売した。

<契約率80%以上の新規物件> ※一部物件を記載
三菱地所レジデンス 「ザ・パークハウス高輪松ヶ丘」(港区、全73戸/販売30戸) ⇒ 「旧高松宮邸」跡の高台住宅街立地。@703万円/坪。初月契約率90%。
三井不動産レジデンシャル 「パークコート千代田一番町」(千代田区、全97戸/販売20戸) ⇒ @757万円/坪。初月契約率100%で販売対象住戸の6割が進捗。
日神不動産・三信住建 「パレステージ聖蹟桜ヶ丘Ⅱ」(多摩市、全31戸/販売30戸) ⇒ 平均面積50㎡台のコンパクトタイプ物件。販売開始1か月強で8割が進捗。
京浜急行電鉄 「プライム金沢文庫」(横浜市金沢区、全106戸/販売43戸) ⇒ @226万円/坪。間取り・設備仕様が高評価。初月契約率81%と好調。
明和地所 「クリオ横濱蒔田公園」(横浜市南区、全64戸/販売41戸 ⇒ @285万円/坪。全戸北西向き・パークビュー。初月契約率100%。
中央日本土地建物 「バウス湘南台」(藤沢市、全97戸/販売28戸) ⇒ 駅徒歩4分。競合が存在したが、初月契約率93%と順調な滑り出し。
日鉄興和不動産 「リビオ本八幡」(市川市、全53戸/販売53戸) ⇒ 駅徒歩11分・@253万円/坪。需要蓄積もあり、販売開始3か月強で完売。

当月の平均価格(7,050万円)と平均坪単価(@346.3万円/坪)は、前年同月よりもそれぞれ20.1%、18.2%と大きく上昇。価格水準の高い東京23区の供給シェア(42.4%)が前年同月(35.4%)より上昇。かつ、上述の「パークコート神宮北参道ザ タワー」(平均2億3,507万円)、「プラウドタワー芝浦」(平均1億1,612万円)、「パークコート千代田一番町」(平均1億7,055万円)、「ザ・パークハウス高輪松ヶ丘」(平均1億7,537万円)をはじめ、坪単価が@500万円以上の高額・高単価物件が17物件・421戸(全体の供給戸数の14.8%)と多かったことが、価格・坪単価が大きく上昇した要因である。

8月は、約1,500戸の供給が見込まれる。大和地所レジデンス「ヴェレーナシティ パレ・ド・マジェステ」(横浜市港南区、全193戸)、総合地所「ルネ湘南茅ヶ崎」(茅ヶ崎市、全132戸)といった総戸数100戸以上の新規大型物件が発売となる。

 

エリア別概要

東京23区では、平均価格が1億円を超えた。平均価格1億円以上の供給が377戸(15物件)と全体の31%を占め、平均価格を押し上げた。平均契約率は77%をマーク。継続物件の「プラウドタワー亀戸クロス」(販売69戸/全934戸)で契約率91%を記録するなど、全体の42%で平均契約率が80%を超えており、販売が順調であることがうかがえる。
東京都下では、平均価格・平均坪単価が大幅に低下しているが、価格水準の割安な「八王子」、「多摩」エリアの供給が161戸(5物件)と全体の73%を占めているためである。
横浜市では、供給戸数が増加しており、4物件・122戸の新規物件がデビュー。平均面積が大幅に縮小しているが、平均面積60㎡未満の供給が34%(81戸)を占めているためである。
川崎市では、新規物件の「ファインレジデンス新百合ヶ丘」(販売38戸/全68戸)が契約率92%をマーク。同物件が供給の50%を占めており、全体でも平均契約率96%の高い水準となった。
神奈川県その他では、継続物件に加え、3物件(156戸)が新規に登場し、供給戸数が大幅に増加。一方、継続物件(全体の52%の供給)の平均契約率は74%と堅調な売れ行きを示している。
さいたま市は、継続2物件の供給。全体の91%が「SHINTO CITY(シントシティ)」(販売30戸/全1,411戸)で、平均概要は殆ど同物件による。
埼玉県その他では、全体の65%が新規物件(2物件・170戸)による供給。一方、継続物件は「戸田公園」、「所沢」、「志木」エリアの供給が中心。ただし、平均契約率は52%と売れ行きが鈍い傾向にあり、全体でも64%に留まった。
千葉市では、供給の71%を継続物件の「レーベン検見川浜GRANVARDI」(販売
204戸/全288戸)が占めており、平均概要は同物件の影響が大きい。
千葉県その他では、供給戸数が減少したが、前年同月は大規模物件の新規供給があったためである。

2021年6月

【2021年6月の分譲マンション市況】

全体概要
6月の供給は143物件 2,776戸。前年同月を上回る供給、70%以上の契約率が6か月連続継続。
2021年上半期(1~6月)の供給は878物件 16,910戸。好調な市況下で供給大幅増。

2021年6月の首都圏における新築マンションの供給は、143物件2,776戸(前年同月比+50.5%・+62.6%)で、6か月連続で前年同月を上回った。都下を除く全てのエリアで前年同月より供給戸数が増加。中でも、川崎市(179戸)、さいたま市(92戸)、埼玉県その他(297戸)では前年同月比で200%を超える大幅な増加となった。供給シェアは、埼玉県が14.0%(389戸)、千葉県が20.0%(556戸)と高まる一方で、東京23区は38.4%(1,066戸)に留まった。
平均契約率は78.3%。前年同月(79.3%)に比べると1.0ポイント低下したが、6か月連続で70%を超えている。エリア別では、すべてのエリアで70%以上の契約率をマーク。中でも、川崎市(85.5%)、さいたま市(82.6%)、千葉市(90.9%)では80%を超える契約率をマークし、東京23区でも79.3%の契約率となっている。
平均価格は5,770万円で、前年同月(6,166万円)に比べ▲6.4%低下。エリア別では、埼玉県その他(3,801万円)が前年同月比▲25.3%と大きく低下。一方、神奈川県その他(5,084万円)は同+40.2%と大きく上昇した。
平均面積は65.88㎡で、前年同月(65.87㎡)と同水準だった。エリア別では、都下(69.14㎡)が前年同月比+23.4%と大きく拡大。一方、埼玉県その他(61.88㎡)は同▲10.9%と大きく縮小した。
平均坪単価は@289.5万円/坪で、前年同月(@309.5万円/坪)に比べ6.5%低下。エリア別では、都下(@221.5万円/坪)、埼玉県その他(@203.1万円/坪)が前年同月比でそれぞれ▲23.1%、▲16.1%と大きく低下。一方、神奈川県その他(@229.0万円/坪)、さいたま市(@281.1万円/坪)は前年同月比でそれぞれ+40.4%、+23.5%と大きく上昇した。

2021年6月(当月)の供給は、143物件2,776戸。新型コロナウィルス感染拡大により販売活動の休止を余儀なくされた緊急事態宣言が明けた前年同月(2020年6月)の供給は95物件・1,707戸。感染拡大の懸念が収まっていないものの、当月はコロナ禍での販売体制の確立と住宅需要の高まり等により供給は回復。コロナ禍以前の前々年同月(2019年6月/2,529戸)を上回る(+9.8%)供給が行われた。
2021年上半期(1~6月)の供給は、878物件16,910戸(前年同月比+72.5・+74.7%)と大幅に増加。コロナ禍以前の前々年同月(2019年上半期/15,469戸)と比べても9.3%増加している。2021年上半期は、都心高額及び郊外エリアの物件の人気が高く、好調な市況(2021年上半期の平均契約率は77.8%)となっている。
当月の新規発売は34物件1,267戸(前年同月比+36.0%・+20.1%)。全供給戸数に占める新規発売戸数の割合は45.6%で、3か月連続で40%を上回った。当月は総戸数が100戸を超える大型の新規物件が4物件・371戸供給されている。

<総戸数100戸以上の新規供給物件>※一部物件を掲載
中央日本土地建物 「バウス西大島」(江東区、総戸数183戸/販売105戸) ⇒ 駅徒歩7分・@285万円/坪。大規模SCが至近で、初月契約率89%と好調。
名鉄不動産 「メイツ一橋学園SUITE」(小平市、総戸数171戸/販売43戸) ⇒ 駅徒歩10分・「国分寺」駅バス便・@217万円/坪。初月に30戸が契約。

当月の平均契約率は78.3%で、6か月連続で70%を上回り、販売は堅調に推移している。上述の大型物件以外の新規物件販売も好調で、全体の契約率を押し上げた。当月の平均完売率は32.2%(前年同月比+1.7ポイント)。なお、販売最終期を迎えた物件は22物件。このうち、総戸数100戸の明和地所「クリオ レジダンス横濱綱島」は「ZEH-M Oriented」認証と「低炭素建築物」認定取得で、ユーザーニーズと価格が合致し、販売開始8か月弱で完売した。

<契約率80%以上の新規物件> ※一部物件を掲載/全戸数は分譲対象住戸
三井不動産レジデンシャル・東レ建設「パークホームズ成増二丁目」(板橋区、全73戸/販売54戸)⇒ @262万円/坪。竣工後販売。販売開始約2か月で7割強が進捗。
伊藤忠都市開発「クレヴィア日本橋」(中央区、全31戸/販売25戸) ⇒ 平均面積40㎡台のコンパクトタイプ物件。@505万円/坪。販売開始1か月で8割が進捗。
コスモスイニシア「イニシア青砥レジデンス」(葛飾区、全39戸/販売36戸)⇒ 駅徒歩2分。@294万円/坪。第1期販売の36戸が即日完売。
日鉄興和不動産「リビオ練馬豊島園」(練馬区、全41戸/販売25戸) ⇒ 第1期1次販売の25戸が即日完売。近隣の「プラウド平和台ガーデン」も好調な売れ行き。
野村不動産・フージャースコーポレーション「プラウド世田谷代田」(世田谷区、全49戸/販売49戸) ⇒ 閑静な住宅街立地。@442万円/坪。販売開始1か月弱で完売。
新日本建設「エクセレントシティ登戸」(川崎市多摩区、全34戸/販売20戸) ⇒ 「登戸」駅徒歩10分。需要蓄積もあり、第1期販売の20戸が即日完売。
総合地所「ルネ上尾」(上尾市、全80戸/販売57戸) ⇒ 第1期1次販売の45戸が即日完売。

当月の平均価格(5,770万円)と平均坪単価(@289.5万円/坪)は、前年同月よりもそれぞれ6.4%、6.5%低下。価格水準の高い東京23区の供給シェア(38.4%)が前年同月(42.1%)よりやや低下し、新規物件の「ハイムスイート東松山」(3,442万円・@161万円/坪)、「ルピアグランデ柏」(平均3,258万円・@151万円/坪)等、平均坪単価が@220万円未満の郊外物件が37物件・858戸(全体の供給戸数の30.9%)と多かったことが、価格・坪単価が低下した要因である。

7月は、前年同月並みの約2,500戸の供給が見込まれる。三井不動産レジデンシャル「パークコート神宮北参道ザ タワー」(渋谷区、総戸数471戸)、東京建物など計4社JV「Brillia City ふじみ野」(ふじみ野市、総戸数708戸)、野村不動産「プラウドタワー芝浦」(港区、総戸数421戸)といった総戸数400戸以上の大規模物件が新規発売される。

 

エリア別概要

東京23区では、平均契約率79%をマーク。継続物件の「SHIROKANE The SKY(白金ザ・スカイ)」(販売46戸/全770戸)で契約率87%を記録するなど、全体の半数超の32物件で平均契約率が80%を超えており、販売が順調であることがうかがえる。一方、平均価格・平均坪単価は低下。前年同月は@400万円を超える物件が58%を占め、平均価格・平均坪単価が押し上げられたためである。
東京都下では、平均面積が大幅に拡大したが、前年同月はコンパクトタイプ物件の供給があり、同物件の影響で平均面積が56㎡台に留まったためである。
横浜市では、横浜市営ブルーライン沿線で2物件(49戸)が新規発売。両物件とも販売は堅調に進捗している。
川崎市では、4物件115戸の新規物件の発売もあり、供給戸数が大幅に増加(前年同月比+571.2%)。コンパクトタイプ物件「ピアース武蔵小杉」(面積27㎡台)が全体の25%を占めており、平均面積は57㎡台に留まった。
神奈川県その他では、殆どが継続物件による供給だが、平均契約率は75%と堅調な売れ行きを示している。平均価格・平均坪単価が大きく上昇しているが、前年同月は特定物件による影響が大きかったためである。
さいたま市では、平均価格・平均坪単価が大きく上昇したが、新規物件「プレミスト浦和仲町」(価格6,670万円・@312万円/坪)の占める割合(40%)が高いことが一因。
埼玉県その他では、5物件187戸が新規物件による供給。うち2物件70戸(24%)がコンパクトタイプ物件のため、前年同月に比べ平均面積が縮小。この2物件に加え、価格水準の割安な東松山、春日部エリアの物件(計155戸)が供給の52%を占めたため、平均価格が大きく低下(▲25.3%)した。
千葉県その他では、4物件(232戸)が新規に登場。供給の76%を「ルピアグランデ柏」(販売176戸/全196戸)が占めており、平均概要は同物件の影響が大きい。

2021年5月

【2021年5月の分譲マンション市況】

全体概要
5月の供給は160物件 2,740戸(前年同月比+187.2%)。5か月連続で、前年同月を上回る供給が継続。
契約率は5か月連続で70%超。

2021年5月の首都圏における新築マンションの供給は、160物件2,740戸(前年同月比+370.6%・+187.2%)。新型コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言が発出されたことにより、販売活動がほぼストップした前年同月は34物件・954戸の供給に留まったが、当月(2021年5月)はコロナ禍の状況が続いているものの、供給は回復。コロナ禍以前の前々年同月(2019年5月/2,324戸)と比べると17.9%の増加となっている。なお、東京23区の供給シェアは47.5%(1,302戸)。
平均契約率は76.4%。緊急事態宣言下で供給戸数が1,000戸未満であった前年同月(96.1%)に比べると19.7ポイント低下しているものの、5か月連続で70%を超えた。エリア別では、横浜市(64.0%)、埼玉県その他(60.1%)を除くエリアで70%以上の契約率をマーク。特に、都下(82.5%)、川崎市(86.0%)、神奈川県その他(82.9%)、千葉市(82.2%)、千葉県その他(91.5%)では80%を超える高い契約率をマークした。
平均価格は6,100万円で、前年同月(5,062万円)に比べ20.5%上昇。エリア別では、さいたま市(5,412万円)、埼玉県その他(4,896万円)が前年同月比でそれぞれ+53.8%、31.3%と大きく上昇。一方、横浜市は同▲15.8%と大きく低下した。
平均面積は65.80㎡で、前年同月(65.49㎡)に比べ0.5%拡大。エリア別では、千葉県その他(前年同月比+10.3%)と大きく拡大。一方、都下(同▲8.4%)と、大きく縮小した。
平均坪単価は@306.5万円/坪で、前年同月(@255.6万円/坪)に比べ19.9%上昇。エリア別では、さいたま市(@249.9万円/坪)、埼玉県その他(@243.4万円/坪)が前年同月比でそれぞれ+54.5%、+38.9%と大きく上昇。一方、横浜市は同▲10.0%と大きく低下した。

2021年5月(当月)の供給は、160物件2,740戸。前年同月同様、緊急事態宣言下(首都圏での対象は東京都)にあったが、コロナ禍における販売体制の確立とコロナ禍による住宅需要の高まり等を受けて、前年同月比+187.2%と大幅に増加した。2021年に入ってからは、5か月連続で前年同月を上回る供給が続いている。
当月の新規発売は35物件1,138戸(前年同月比+218.2%<物件数>・+158.0%<供給戸数>)。全供給戸数に占める新規の割合は41.5%で、今年に入ってからは先月(51.5%)に次ぐ高い割合であり、2021年4~5月は新規供給の割合が高まっている。また、4月(7物件556戸)と同様、5月も「ヴェレーナシティ千葉ニュータウン中央アリーナ」、 「レ・ジェイドつくば」等、千葉・茨城県を中心に、総戸数が100戸を超える大型新規物件が7物件・501戸供給されている。

<総戸数100戸以上の新規供給物件>※一部物件を掲載
大和ハウス工業・小田急不動産・三信住建 「プレミスト金町」(葛飾区、全124戸/販売56戸) ⇒ 駅徒歩7分・@252万円/坪。初月契約率73%。
大和地所レジデンス 「ヴェレーナシティ千葉ニュータウン中央アリーナ」(印西市、全176戸/販売60戸) ⇒ 駅徒歩5分・大規模SCが至近。初月契約率100%。
日本エスコン 「レ・ジェイドつくば」(つくば市、全218戸/販売204戸)⇒ 駅徒歩3分。発売3か月弱で9割強が契約済み。

当月の平均契約率は76.4%で、5か月連続で70%を上回り、販売は堅調に推移している。上述の大型物件以外の新規物件の販売も好調で、全体の契約率を押し上げた。当月の平均完売率は30.0%(前年同月比▲34.7ポイント)。なお、販売最終期を迎えた物件は23物件。このうち、三井不動産レジデンシャル「パークコート虎ノ門」は全120戸の大型物件で、平均1億9,973万円・@865万円/坪ながら、販売開始約7か月で完売した。
<契約率75%以上の新規物件> ※一部物件を記載
東京建物「Brillia大島 Parkside」(江東区、全65戸/販売34戸)⇒ 公園隣接の住宅街立地・@288万円/坪。初月契約率91%。
西日本鉄道「サンリヤン南砂町」(江東区、全36戸/販売18戸) ⇒ 駅徒歩15分・荒川方面を臨む東向き住戸が人気。初月契約率100%。
タマホーム「グレンドール新宿牛込柳町」(新宿区、全72戸/販売28戸)⇒ 駅徒歩4分の住宅街立地。@440万円/坪だが、周辺相場に比べ割安で初月契約率75%。
日神不動産「パレステージ中野」(中野区、全43戸/販売43戸) ⇒ 平均面積37㎡台のコンパクトタイプ物件。販売開始1か月強で完売。
日鉄興和不動産「リビオ宮崎台」(川崎市宮前区、全43戸/販売25戸) ⇒ 駅徒歩2分の高台立地。初月契約率100%。
大成有楽不動産「オーベル戸田公園レジデンス」(戸田市、全43戸/販売21戸) ⇒ 競合が多いエリアながら、地元需要を取り込み初月契約率76%をマーク。

当月の平均価格(6,100万円)と平均坪単価(@306.5万円/坪)は、前年同月よりもそれぞれ20.5%、19.9%上昇。価格水準の高い東京23区の供給シェア(47.5%)が前年同月(32.3%)より大幅に高まったことに加え、新規物件の「プラウド新虎通り」(平均1億2,798万円/@724万円/坪)、「プラウド銀座一丁目」(平均9,977万円/@740万円/坪)等、平均坪単価が@400万円を超える物件が38物件・625戸(全体の供給戸数の22.8%)と多かったことが、価格・坪単価が大幅に上昇した要因である。

6月は、2019年6月並みの約2,500戸の供給が見込まれる。総戸数100戸以上の新規物件としては、中央日本土地建物「バウス西大島」(江東区、全183戸/販売105戸)、小田急不動産・大和ハウス工業「リーフィアレジデンス杉並 井草森公園」(杉並区、全133戸/販売44戸)等が予定されている。

 

エリア別概要

東京23区は、平均坪単価が@400万円を超える物件が47%を占め、前年同月に比べ平均価格・平均坪単価が上昇。高額・高単価物件が多いものの、@400万円/坪を超える物件の平均契約率は80%と好調。
東京都下では10物件の供給。うち5物件が「調布」駅圏の販売継続物件。@300万円/坪を上回る物件が大半だが、販売は概ね順調に進捗している。
横浜市の平均契約率は64%(前年同月比▲36.0ポイント)。供給の66%を占める販売継続物件の売れ行きがやや鈍い傾向。
川崎市では、供給戸数の38%を新規物件の「パークホームズ武蔵新城フィールドレジデンス」(販売52戸/全120戸)が占めており、平均契約率や平均住戸概要は同物件の影響が大きい。
神奈川県その他では、殆どが販売継続物件による供給で、平均契約率は83%と堅調な売れ行きを示している。
さいたま市では新規物件の供給はない。供給の88%を販売継続物件の「SHINTO CITY(シントシティ)」(販売79戸/全1,411戸)が占めるが、契約率81%と好調を維持している。
埼玉県その他では、4物件79戸が新規物件による供給。うち2物件が「所沢」駅最寄りの総戸数100戸前後の大型物件だが、2物件とも初月契約率は50%台の売れ行きにとどまっている。
千葉市では、前年同月の供給はなかった。2021年1~4月は86~256戸の活発な供給が行われていたが、当月は73戸の供給に留まった。
千葉県その他では、4物件(163戸)が新規に登場。平均面積が10%拡大しているのは、供給の27%を占める「ヴェレーナシティ千葉ニュータウン中央アリーナ」(平均96㎡台)の影響が大きい。前年同月(20戸)に比べ供給が大幅に草加したものの、90%超の高契約率をマークしている。
茨城県では「レ・ジェイドつくば」のみであるが、広面積かつ価格水準が高いのが特徴。

2021年4月

2021年4月の首都圏における新築マンションの供給は、140物件2,561戸(前年同月比+278.4%・+159.5%)。新型コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言が発出されたことにより、販売活動がほぼストップした前年同月は37物件・987戸の供給に留まったが、当月(2021年4月)はコロナ禍の状況が続いているものの、供給は回復。コロナ禍以前の前々年同月(2019年4月)の供給は1,879戸であり、当月は36.3%増加している。
東京23区の供給シェアは、今年に入ってから35~47%で推移していたが、当月は51.0%(1,305戸)と高まった。
平均契約率は77.4%で、前年同月(81.4%)に比べ4.0ポイント低下したものの、4か月連続で70%を超えた。エリア別では、神奈川県その他(66.2%)、さいたま市(65.6%)を除くエリアで70%以上の契約率をマーク。特に、川崎市(84.6%)、千葉市(84.4%)では80%を超えており、東京23区(79.7%)も80%弱の契約率となっている。
平均価格は7,373万円で、前年同月(5,401万円)に比べ36.5%上昇。エリア別では、東京23区(9,722万円)が前年同月に比べ+38.5%と大きく上昇。その他、川崎市(前年同月比+17.7%)、千葉県その他(同+27.4%)も上昇幅が大きい。一方、横浜市(前年同月比▲12.0%)、埼玉県その他(同▲18.2%)では大きく低下した。
平均面積は66.13㎡で、前年同月(66.56㎡)比▲0.6%。エリア別では、千葉市(前年同月比▲15.0%)、千葉県その他(同▲6.8%)と、千葉県エリアで縮小。一方、東京23区は前年同月(61.44㎡)に比べ5.5%(64.81㎡)拡大している。
平均坪単価は@368.6万円/坪で、前年同月(@268.2万円/坪)に比べ37.4%上昇。エリア別では、東京23区(495.9万円)が前年同月に比べ+31.3%と大きく上昇。また、千葉市(前年同月比+15.4%)、千葉県その他(同+36.6%)と、千葉県エリアの上昇も大きい。
2021年4月(当月)の供給は、140物件2,561戸。前年同月(2020年4月)は、新型コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言が初めて発出され、大手をはじめとしたデベロッパー各社は販売活動を休止。2019年4月の1,879戸から大幅減(▲47.5%)となる987戸の供給に留まった。一方、当月は昨年同様、4月下旬に緊急事態宣言が発出される状況(首都圏での対象は東京都)にあったが、コロナ禍における販売体制の確立とコロナ禍による住宅需要の高まり等を受けて、前年同月比+159.5%と大幅に増加した。2021年に入ってからは、4か月連続で前年同月(1月は前年同月比+14.7%、2月は同+61.0%、3月は同+58.0%)を上回る供給が続いている。
当月の新規発売は33物件1,319戸。前年同月に比べ物件数は+94.1%、供給戸数は+51.1%と大幅に増加し、新規割合は今年初めて50%を超える51.5%となった。2021年1~2月は、新規物件の供給を絞り在庫圧縮を優先する傾向にあり新規供給が抑えられていたが、3~4月は新規供給の割合が高まっている。また、4月は総戸数が100戸を超える大型新規物件が7物件・販売556戸あったことも、供給戸数の大幅増加の一因となった。

<総戸数100戸以上の新規供給物件>※一部物件を掲載
三井不動産レジデンシャル 「パークコート千代田四番町」(千代田区、全168戸/販売162戸) ⇒ 平均価格2億3,000万円強。2か月弱で完売。
サンケイビル 「ルフォン ザ・タワー大塚」(豊島区、全146戸/販売50戸) ⇒ 再開発の進む大塚エリア。@500万円/坪弱、初月契約率90%。
東京建物他、計4社JV 「Brillia Tower聖蹟桜ヶ丘BLOOMING RESIDENSE」(多摩市、全520戸/販売180戸)⇒ 初月契約率72%。

当月の平均契約率は77.4%で、4か月連続で70%を上回り、販売は堅調に推移している。特に、東京23区では79.7%の高い契約率をマーク。上述の大型物件以外の新規物件販売も好調で、全体の契約率を押し上げた。当月の平均完売率は31.4%で、前年同月(29.7%)を1.7ポイント上回った。なお、販売最終期を迎えた物件は14物件。このうち、三井不動産レジデンシャル「パークホームズLaLa南船橋ステーションプレミア 」は全231戸の大規模物件ながら、販売開始9か月弱で完売。
<販売好調の新規物件> ※一部物件を記載
三菱地所レジデンス「ザ・パークハウス板橋大山」(板橋区、全49戸)⇒ 蓄積した地元層の需要だけでなく、中広域からの集客に成功。初月完売。
野村不動産「プラウド千歳烏山アベニュー」(世田谷区、全61戸) ⇒ 駅徒歩13分・@313万円/坪。販売開始約1か月半で8割弱の進捗。
旭化成不動産レジデンス「アトラス西日暮里道灌山」(荒川区、全50戸) ⇒ @約430万円。同駅圏の明和地所「クリオ西日暮里ブライトマークス」も好調な売れ行き。
日神不動産「デュオステージ大泉学園Ⅱ」(練馬区、全31戸) ⇒ 平均面積35㎡のコンパクトタイプ物件。初月完売。
新日本建設「エクセレントシティ千葉レジデンス」(千葉市中央区、全44戸)⇒ 「千葉」駅徒歩9分の高台住宅街立地。全戸一括販売で、初月は32戸が契約。
清水総合開発「ヴィークスイート松戸」(松戸市、全70戸) ⇒ 平均面積40㎡のコンパクトタイプ物件。競合物件が至近ながら、初月契約率86%と好調。

当月の平均価格(7,373万円)と平均坪単価(@368.6万円/坪)は、前年同月よりもそれぞれ36.5%、37.4%上昇。価格水準の高い東京23区の供給シェア(51.0%)が前年同月(42.4%)より大幅に高まったことに加え、上述の「パークコート千代田四番町」をはじめ、「パークホームズ日本橋時の鐘通り」(価格9,982万円/@477.6万円/坪)、「パークホームズ日本橋本町」(価格1億831万円/@502.0万円/坪)等、平均坪単価が@400万円を超える物件が32物件・739戸(全体の供給戸数の28.9%)と多かったことが、価格・坪単価が大幅に上昇した要因である。

5月は、2019年5月並みの約2,500戸の供給が見込まれる。総戸数100戸以上の新規物件としては、大和地所レジデンス「ヴェレーナシティ千葉ニュータウン中央アリーナ」(印西市、全176戸/販売60戸)、大和ハウス工業「プレミスト金町」(葛飾区、全124戸/販売50戸)等が予定されている。

 

エリア別概要

東京23区は、平均坪単価が@400万円/坪を超える物件が57%を占めたことから、前年同月に比べ平均価格・平均坪単価が大幅に上昇。高額・高単価物件が多いものの、6割弱の37物件で平均契約率が80%を超えており、好調な売れ行きを示している。
東京都下は、供給戸数の62%を「Brillia Tower聖蹟桜ヶ丘BLOOMING RESIDENSE」(販売180戸/全520戸)が占めており、平均契約率や平均住戸概要は同物件の影響が大きい。
横浜市の平均価格・平均坪単価は、2021年1~3月平均で6,087万円・@295.4万円。当月は大幅に下がっているが、供給戸数の38%を占める「ルネ横浜戸塚」(販売82戸/価格4,912万円/坪単価@223.1万円)が影響している。
川崎市では、供給戸数の44%を新規物件の「パークホームズ登戸スクエア(定借)」(販売40戸/全52戸)が占めており、平均契約率や平均住戸概要は同物件の影響が大きい。
神奈川県その他では、新規物件はない。平均契約率は66%(前年同月比▲15ポイント)であるが、販売開始から時間の経った販売継続物件の売れ行きが鈍い傾向。
さいたま市では、前年同月の供給はなかった。当月も販売継続物件の供給のみ(4物件)で32戸と供給が少ない。
埼玉県その他では、3物件88戸が新規物件による供給。前年同月に比べ平均住戸概要が大きく低下しているが、前年同月は突出した物件の供給があったためである。
千葉市では、新たに3物件(計101戸)が登場。供給の58%を占める新規3物件の平均面積は61.64~65.54㎡と圧縮されており、全体の平均面積は前年同月比▲15%と縮小した。
千葉県その他では、供給の26%を占めるコンパクトタイプ物件「ヴィークスイート松戸」(販売44戸/面積40.21㎡)の登場により、平均面積が7%低下。「柏の葉キャンパス」駅圏では、2物件・計57戸(34%)が供給。両物件とも契約率は90%を上回り、販売は順調に進捗している。

2021年3月

【2021年3月の分譲マンション市況】

全体概要
3月の供給は150物件 3,359戸(前年同月比+58.0%)。全エリアで前年同月よりも増加。
平均契約率は78.0%で、3か月連続で70%超。中でも千葉県は90%超の高契約率をマーク。

2021年3月の首都圏における新築マンションの供給は、150物件3,359戸。前年同月(113物件2,126戸)に比べ、物件数で32.7%、供給戸数で58.0%と大幅に増加した。全エリアで前年同月より供給戸数は増加。特に、横浜市(528戸)、神奈川県その他(280戸)、千葉県その他(546戸)が前年同月比で100%を超える大幅な増加となり、千葉県の供給シェアは20.9%と高まった。東京23区の供給は1,195戸。供給シェアは35.6%と、その他のエリアで増加傾向が顕著だったため、前年同月(51.6%)より大幅に低下した。
平均契約率は78.0%で、前年同月(72.9%)に比べ5.1ポイント上昇。3か月連続で70%を超えた(1月は70.4%、2月は82.7%)。エリア別では、横浜市(69.9%)、神奈川県その他(63.6%)を除くエリアで70%以上の契約率をマーク。特に、千葉市(93.0%)、千葉県その他(94.1%)と、千葉県エリアで90%を超える契約率をマークした。
平均価格は6,057万円で、前年同月(6,449万円)に比べ6.1%低下。エリア別では、神奈川県その他(4,580万円)、千葉県その他(4,185万円)が前年同月よりも15%前後低下。一方、埼玉県その他は前年同月(4,314万円)に比べ+17.3%(5,062万円)と大きく上昇した。
平均面積は66.26㎡で、前年同月(64.68㎡)より拡大(+2.4%)。エリア別では、東京23区(前年同月比+5.8%)、横浜市(同+2.9%)、さいたま市(同+5.0%)、千葉市(同+3.0%)が前年同月よりも拡大した。一方、東京都下は前年同月(69.50㎡)に比べ▲20.8%(55.04㎡)と大幅に縮小した。
平均坪単価は@302.2万円/坪で、前年同月(@329.6万円/坪)に比べ8.3%低下。エリア別では、東京23区(@409.4万円/坪)、川崎市(@284.4万円/坪)、さいたま市(@260.3万円/坪)、千葉市(@191.6万円/坪)、千葉県その他(@198.6万円/坪)が前年同月よりも2%以上低下。一方、東京都下(@306.9万円/坪)は前年同月(@235.8万円/坪)に比べ+30.2%、埼玉県その他(@236.0万円/坪)も前年同月(@197.4万円/坪)比で+19.6%と大幅に上昇した。
2021年3月の供給は、150物件3,359戸。前年同月(2020年3月)は、新型コロナウィルス感染拡大による影響の不透明感等の高まりから、2019年3月の4,008戸から47.0%減の2,106戸の供給であったが、デベロッパー各社はコロナ禍における販売体制を確立させてきたこともあり、2021年3月は前年同月比+58.0%と大幅に増加した。2021年入ってからは、1月(前年同月+31.5%)、2月(前年同月+61.0%)と、3か月連続で前年同月を上回る供給が続いている。
3月の新規発売は27物件1,087戸。前年同月に比べ物件数は+8.0%とやや増加し、供給戸数は▲1.6%とやや減少した。2021年1月、2月は1月7日に発出された政府の緊急事態宣言の影響もあって、各社が新規物件の供給を絞り在庫圧縮を優先する傾向にあったが、3月は前年同月並みの新規供給がみられた。

また、3月は販売戸数が100戸を超える、新規発売物件や新街区の販売を開始した継続物件が3物件・548戸あったことも、供給戸数の大幅増加の一因となった。
<総戸数100戸以上の新規供給物件>

【新規物件】野村不動産 「プラウド練馬中村橋マークス」(練馬区、全186戸/販売110戸) ⇒ 「中村橋」駅徒歩4分の駅近立地、契約率87.3%で好調。
【継続物件】野村不動産等3社JV 「プラウドシティ日吉」(横浜市港北区、全1,318戸/販売200戸)⇒ 「レジデンスⅢ」販売開始、初月に130戸強を契約。
【継続物件】東武鉄道等4社JV 「ソライエグラン流山おおたかの森」(流山市、全794戸/販売238戸) ⇒ 「第二工区」販売開始、販売238戸が全戸が完売。

3月の平均契約率は78.0%で前年同月(72.9%)を5.1ポイント上回った。3か月連続で平均契約率は70%(1月70.4%、2月82.7%)を上回り、先月に続き販売は堅調に推移している。特に、千葉県では93.9%(千葉市93.0%、千葉県その他で94.1%)と非常に高い契約率をマーク。上述の「ソライエグラン流山おおたかの森」以外にも完売物件が複数あり、全体的に好調な売れ行きを示した。
<販売好調の新規物件> ※一部物件を記載
東京建物「Brillia旗の台」(品川区、全38戸)⇒ 完売。近隣エリアの「プラウド目黒洗足ガーデンコート(定借)」(目黒区、全41戸)も販売開始1か月で完売。
明和地所「クリオ千代田御茶ノ水」(千代田区、全37戸) ⇒ 30~50㎡台が主力だが、1列配した3LDKが人気。初月で販売対象32戸が完売。
大和ハウス工業「プレミスト横濱反町」(横浜市神奈川区、全104戸)⇒ 「反町」駅徒歩4分の住宅地然とした四方角地の好立地。契約率87.7%と好調。
三井不動産レジデンシャル「パークホームズ海老名ブルームプレミア」(海老名市、全58戸) ⇒ 競合が多いエリアながら、82.8%の成約。

3月の平均完売率は35.3%で前年同月(25.7%)を9.6ポイント上回った。販売最終期を迎えた物件が32物件あったが、うち7割弱の21物件が全戸完売に至っていることも完売率の上昇に貢献。契約率も押し上げた一因。
<早期完売・完売間近物件> ※一部物件を記載
大和地所レジデンス「ヴェレーナグラン赤羽北フロント」(北区、全89戸)⇒ 「北赤羽」駅徒歩3分、全戸南向きでスキップフロア採用。約6か月で完売。
日鉄興和不動産・伊藤忠都市開発「リビオ東中野ヒルトップ」(中野区、全136戸) ⇒ 新宿方面を望む眺望が人気、販売対象全94戸を約6か月で供給し、残2戸。
新日本建設「エクセレントシティ八千代台駅前」(八千代市、全38戸)⇒ 駅徒歩2分、同駅圏での駅近物件の供給が少なく、約4か月で完売。

3月の平均価格(6,057万円)と平均坪単価(@302.2万円/坪)は、前年同月よりもそれぞれ▲6.1%、▲8.3%低下。価格水準の高い東京23区の供給シェアは35.6%と前年同月(51.6%)より大幅に低下し、価格水準の低い千葉県その他の供給シェアが16.3%と前年同月の5.5%から大きく上昇したことが、平均価格・平均坪単価の低下の主因。

なお、4月は東京建物等4社JV 「Brillia Tower 聖蹟桜ヶ丘 BLOOMING RESIDENCE」(多摩市、全520戸/販売180戸)以外にはまとまった供給が見当たらず、約2,000戸の供給見込み。(2020年4月:987戸、2019年4月:1,879戸)

 

エリア別概要

東京23区では、前年同月に比べ供給戸数は9.0%増加したものの、新規供給の割合は46.8%と前年同月(64.8%)に比べ低下。高額・高単価物件が多いこともあり、販売を小出しにする継続物件の供給が多い。東京都下では、前年同月に比べ平均面積が20.8%大幅に縮小。供給戸数の31%(71戸)を占める「三鷹」駅最寄りのコンパクトタイプの新規2物件(「イニシア三鷹(普通借地権)」/「ヴァースクレイシア三鷹」)によるところが大きい。
横浜市では、供給戸数は236.3%の大幅な増加。新街区の販売開始となった「プラウドシティ日吉」(販売200戸/総戸数1,318戸)が供給戸数の37%(200戸)を占めており、契約率や平均住戸概要も同物件の影響が大きい。
川崎市では、前年同月に比べ平均価格・平均坪単価がそれぞれ15.2%・12.2%低下。供給戸数の67%(82戸)を新規発売の「デュオステージ川崎」(販売42戸)と、継続物件の「クレストプライムレジデンス プロムナード七番街」(販売40戸)が占めており、この2物件の影響が大きい。
その他神奈川県では、供給戸数が前年同月(133戸)に比べ大幅に増加(+110.5%)。このうち、「海老名」駅最寄りの2物件、「パークホームズ海老名ブルームプレミア」(販売58戸)、「セントガーデン海老名」(販売45戸)が全体の36.8%(103戸)を占めている。
さいたま市では新規発売の2物件「ヴェレーナ北大宮レジデンス」(販売21戸)、「ルピアシェリール南浦和」(販売36戸)が寄与し、前年同月(81.9%)より5.3%ポイント高い、87.2%の契約率をマーク。
その他埼玉県では、前年同月に比べ平均契約率が+20.8ポイントと大幅に低下したものの、72.4%の契約率をマーク。前年同月の価格・契約率は、特定物件によるところが大きかったためである。
千葉市では、継続物件「幕張ベイパーク スカイグランドタワー」(販売72戸/契約率97.2%)が全体の46%を占めている。
その他千葉県では、前述の通り、「ソライエグラン流山おおたかの森」(販売238戸/契約率100%)が全体の44%を占めている。

2021年2月

【2021年2月の分譲マンション市況】

全体概要
2月の供給は156物件 3,457戸(前年同月比+61.0%)、
新規発売物件減少(2月20物件)、在庫圧縮を優先。

2021年2月の首都圏における新築マンションの供給は、156物件3,457戸。前年同月(132物件2,147戸)に比べ、物件数で18.2%、供給戸数で61.0%と大幅に増加した。エリア別では、東京都下(222戸)、横浜市(205戸)、川崎市(226戸)、さいたま市(114戸)が前年同月よりも減少。東京23区の供給は1,624戸。供給シェアは47.8%と、前年同月(42.0%)よりもやや上昇した。
平均契約率は82.7%で、前年同月(75.8%)に比べ6.9ポイント上昇。2か月連続で70%を超えた(1月は70.4%)。エリア別では、さいたま県その他(65.0%)を除くすべてのエリアで70%以上の契約率をマーク。特に、東京23区(82.9%)、川崎市(91.2%)、神奈川県その他(80.4%)、さいたま市(83.3%)、千葉市(98.8%)では80%を超える契約率となった。
平均価格は6,099万円で、前年同月(6,461万円)に比べ5.6%低下。エリア別では、東京23区(7,532万円)、埼玉県その他(3,933万円)、千葉市(3,742万円)が前年同月よりも5%以上低下。特に、さいたま県その他は前年同月(5,559万円)と比べ▲29.2%と大きく低下。一方、神奈川県その他は前年同月(4,305万円)に比べ+25.4%と大きく上昇した。
平均面積は66.35㎡で、前年同月(66.94㎡)よりやや縮小(▲0.9%)。エリア別では、神奈川県その他(前年同月比+9.2%)、さいたま市(同+0.9%)、埼玉県その他(同+2.5%)が前年同月よりも拡大した。
平均坪単価は@303.9万円/坪で、前年同月(@319.1万円/坪)に比べ4.8%低下。エリア別では、東京23区(@388.2万円/坪)、東京都下(@250.3万円/坪)、さいたま市(@238.0万円/坪)、その他埼玉県(@185.4万円/坪)、千葉市(@175.0万円/坪)が前年同月よりも低下。一方で、川崎市(@273.7万円/坪)、神奈川県その他(@241.9万円/坪)は前年同月より大きく上昇した(+13~15%)。
2021年2月の供給は、156物件3,457戸。新型コロナウィルスによる2度目の緊急事態宣言下中であったものの、デベロッパー各社は販売活動を継続。先月(前年同月+14.7%)同様に供給が増加しており、2月の供給戸数は、前年同月に比べ+61.0%と大きく増加した。
2月の新規発売物件は20物件677戸。前年同月に比べ物件数は▲25.9%、供給戸数は▲29.3%と、大きく減少。2月は、1月7日に発出された緊急事態宣言が3月7日まで延長された(3月21日まで再延長)こともあって、各社が新規物件の供給を絞る傾向がみられた。一方で、前月以前からの販売継続物件の供給が大半を占めており、各社が在庫圧縮を優先したことがうかがわれる。

また、2月は総戸数150戸を超える大型・大規模物件の新規発売はなく、総戸数100戸を超える(150戸未満)ものも3物件と少なかった
<総戸数100戸以上の新規発売物件>

伊藤忠都市開発「クレヴィア新宿若松町」(新宿区、全149戸/販売51戸)⇒@493.9万円/坪と高単価ながら、契約率76.5%を記録。
住友商事「クラッシィハウス亀有」(足立区、全121戸/販売60戸)⇒「亀有」駅徒歩4分の駅近立地、契約率95%と好調。
東京日商エステム「エステムコート横浜新吉田レジデンス」(横浜市港北区、全118戸/販売54戸) ⇒ 従来相場を大きく上回るものの、堅調。

平均契約率は82.7%で前年同月(75.8%)を6.9ポイント上回り、平均完売率も39.7%で前年同月(31.1%)を8.6ポイント上回った。2月は2か月連続で平均契約率が70%(先月70.4%)を上回り、さらには80%を超えるエリアもみられるなど、先月に続き販売は堅調に推移している。また、前述の通り、2月は前月に続き販売継続物件の供給が多かった。販売最終期を迎えた物件が34物件、うち8割強の28物件が全戸完売に至っていることもあり、契約率を押し上げた。
<発売4か月以内の早期完売物件>
三菱地所レジデンス・日本土地建物「ザ・パークハウスさいたま新都心」(さいたま市中央区、全109戸)⇒ 「さいたま新都心」駅徒歩5分、約3か月で完売。
モリモト「ピアース自由が丘レジデンス」(世田谷区、全38戸) ⇒ 周辺の需要蓄積もあり、約4か月で完売。
新日本建設「エクセレントシティ津田沼奏の杜」(津田沼市、全45戸)⇒ コンパクトタイプ物件ながら設備・仕様が充実、約4か月で完売。

2月は平均価格(6,099万円)と平均坪単価(@303.9万円/坪)が、前年同月よりもそれぞれ▲5.6%、▲4.8%低下。価格水準の高い東京23区の供給シェアは47.8%と前年同月(42.0%)より上昇したものの、前年の2020年2月は販売戸数91戸(総戸数164戸)の「ザ・パークハウス高輪タワー」(平均価格14,581万円・平均坪単価@662.3万円/坪)をはじめ、@500万円/坪を超える超高額物件の供給の割合が高かった(首都圏全体の11.1%、東京23区の26.4%)ことなどから、2021年2月は平均価格・平均坪単価が前年同月より低下した。

なお、3月は新規・継続ともにまとまった供給が多い模様であり、約3,500戸の供給見込み。(2020年3月:2,126戸)
<販売100戸以上の3月発売物件>
【新規物件】三井不動産レジデンシャル「パークコート千代田四番町」(千代田区、全168戸/販売130戸)
【新規物件】野村不動産「プラウド練馬中村橋マークス」(練馬区、全186戸/販売100戸)
【継続物件】野村不動産等3社JV「プラウドシティ日吉 レジデンスⅢ」(横浜市港北区、全1318戸/販売200戸)
【継続物件】東武鉄道等4社JV「ソライエグラン流山おおたかの森 シーズンスクエア街区」(流山市、全794戸/販売238戸)

 

エリア別概要

東京23区では、供給戸数は80.2%の大幅な増加。新規供給は減少する一方で、「ブランズタワー豊洲」(販売470戸/2020年販売分も含む)、「パークタワー勝どき(ミッド)」(販売96戸)といった大規模の継続物件が供給戸数の大幅増加に寄与した。
東京都下では、新規発売物件はなく、販売戸数20戸以下の継続物件が多い。八王子市、東村山市、昭島市、町田市といった郊外部の駅徒歩遠隔立地、支線立地の物件が多かったものの、契約率78.4%(前年同月+18ポイント)を示しており、販売は堅調に推移した。
横浜市では、供給戸数は18.0%減少。新規発売物件が3物件あったものの、販売50戸以上の継続物件はなく、全体では販売20戸以下の継続物件が殆どだった。
川崎市では、前年同月に比べ平均面積が10.0%縮小。供給戸数の15.9%(36戸)を占めるコンパクト物件「ソルティア新川崎」(平均4,136万円・41.04㎡・@333.2万円/坪)によるところが大きい。
その他神奈川県では、供給戸数が前年同月(184戸)に比べ大幅に増加(+69.6%)しているが、大規模の継続2物件「リーフィアタワー海老名ブリスコート」(販売109戸/総戸数302戸)、「プレミスト湘南辻堂」(販売99戸/総戸数914戸)が全体の66.7%を占めている。
さいたま市では販売20戸以下の継続物件が大半だが、前年同月(75.2%)より8.1%ポイント高い、83.3%の契約率をマーク。
その他埼玉県では、前年同月に比べ平均価格・平均坪単価がそれぞれ29.2%、31.0%低下。供給戸数の49.6%(58戸)を占める継続物件の「リビオシティ川口元郷(定借)」(平均3,326万円・70.49㎡・@156.0万円/坪)によるところが大きい。
千葉市では、販売戸数195戸(2月一括掲載)の継続物件「ヴェレーナシティ パレ・ド・マリナージュ」(総戸数267戸)による供給が全体の76.2%を占めている。
その他千葉県では、船橋市・市川市・柏市での供給が大半。

2021年1月

【2021年1月の分譲マンション市況】

全体概要
1月の供給は129物件 2,017戸(前年同月比+14.7%)
平均契約率70.4%、3か月ぶりに70%を上回る。

2021年1月の首都圏におけるマンションの供給は、129物件2,017戸。前年同月(98物件1,759戸)に比べ、物件数で31.6%、供給戸数で14.7%と増加した。
エリア別の供給では、東京23区(808戸)と東京都下(170戸)、その他埼玉県(53戸)、千葉市(86戸)が前年同月よりも減少。東京23区の供給シェアは40.1%で、前年同月(59.9%)よりも大きく下がった。
平均契約率は70.4%で、前年同月(70.1%)に比べ0.3ポイント上昇。3ケ月ぶりに70%を上回った。
エリア別では、東京23区(67.5%)、その他神奈川県(58.0%)、埼玉県その他(54.7%)を除くエリアでは70%以上の契約率。横浜市(80.7%)と川崎市(86.2%)、さいたま市(86.9%)では80%を上回った。
平均価格は5,824万円で、前年同月(7,088万円)に比べ17.8%低下。
エリア別では、東京23区(7,028万円)、東京都下(5,307万円)、川崎市(5,618万円)、その他神奈川県(4,534万円)が前年同月よりも低下しており、特に、東京23区は▲22.1%と大きく低下した。一方、さいたま市(5,532万円)は前年同月(4,764万円)に比べ+16.1%と大きく上昇。
平均面積は67.31㎡で、前年同月(64.03㎡)に比べ5.1%拡大。
エリア別では、川崎市(前年同月比▲6.3%)、その他埼玉県(同▲1.5%)、その他千葉県(同▲2.0%)が前年同月よりも縮小。
平均坪単価は@286.0万円/坪で、前年同月(@366.0万円/坪)に比べ▲21.9%低下。
エリア別では、東京23区(@361.4万円/坪)と東京都下(@249.1万円/坪)、横浜市(@308.3万円/坪)、その他神奈川県(@212.8万円/坪)が前年同月よりも低下。
2021年1月の供給は、129物件2,017戸。年末からの新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、昨年4月以来となる2度目の緊急事態宣言が1月7日に発出されたが、前回の緊急自体宣言期間中に相次いだ販売活動の休止といったこともなく、WEBや密を避けた上での販売活動が継続され、1月の供給戸数は、前年同月に比べ14.7%増加した。1月の新規発売物件は21物件620戸。前年同月に比べ物件数は▲22.2%減少、供給戸数も▲13.5%減少しており、1月は前月以前からの販売継続物件の供給が多かったのが、全体の供給増の主因である。

また、1月は総戸数150戸を超える大型・大規模物件の新規発売はなく、総戸数100戸を超える(150戸未満)ものも3物件と少なかった。
<総戸数100戸以上の新規発売物件>

積水ハウス・清水総合開発「世田谷喜多見ザ・テラス」(世田谷区、全134戸/販売58戸)
日神不動産「パレステージ江北Ⅲ東館」(足立区、全110戸/販売109戸)
大和地所レジデンス「ヴェレーナシティ西新井」(足立区、全118戸/販売57戸)

平均契約率は70.4%で前年同月(70.1%)より0.3ポイント上回り、平均完売率も27.1%で前年同月(26.5%)より0.6ポイント上回った。3ケ月ぶりに平均契約率が70%を上回るなど、全般的にみて販売は堅調に推移している。
1月は販売継続物件の供給が多かったが、販売戸数が10戸未満という物件も目立ち、販売戸数の少なさが契約率が引き上げている一因ともなっている。また、販売最終期を迎えた物件が21物件、うち半数近い11物件が全戸完売に至っている。
<6ヶ月以内の完売物件>
大和地所レジデンス「ヴェレーナ国分寺恋ヶ窪」(国分寺市、全42戸)
積水ハウス「グランドメゾン成城六丁目」(世田谷区、全17戸)
一建設「プレシス朝霞」(朝霞市、全29戸)
オープンハウス・ディベロップメント「オープンレジデンシア目白プレイス」(豊島区、全22戸)
三井不動産レジデンシャル「パークホームズ横浜反町(定借)」(神奈川区、全63戸)
野村不動産「プラウドタワー東池袋ステーションアリーナ」(豊島区、全248戸) ⇒ 残1戸と完売目前
※野村不動産「プラウドタワー金町」(葛飾区、全190戸)⇒ 緊急事態宣言下での販売活動停止期間もある中、約11ヶ月で完売。

1月は平均価格(5,824万円)と平均坪単価(@286.0万円/坪)が、前年同月よりもそれぞれ▲17.8%、▲21.9%と大きく低下しているが、価格水準の高い東京23区の供給シェアが40.1%と低下し、その他神奈川県、その他埼玉県、その他千葉県の供給シェアが高くなったためである。また、前年同月では、販売戸数323戸(総戸数1,247戸)の「SHIROKANE The SKY(白金ザ・スカイ)」(平均価格15,032万円・平均坪単価@690.8万円/坪)の占める割合が高かった(首都圏全体の15.5%、東京23区の25.8%)ことも、2021年1月の平均価格・平均坪単価の低下が大きくなった一因でもある。

 

エリア別概要

東京23区では、供給戸数は減少(前年同月比▲12.2%)しており、半数弱は新規発売物件による供給。平均価格・平均坪単価が前年同月より大きく低下しているが、前述した通り、前年同月は超高額・高単価物件(白金ザ・スカイ)が平均値を大幅に引き上げていたためである。
東京都下では、販売戸数が最も多いのは、新規発売の「調布ザ・ハウス」で39戸。全体では販売戸数10戸以下の継続物件が多い。前年同月(@305.2万円/坪)に比べ平均坪単価は18.4%低下しているが、八王子市、東村山市、昭島市、町田市といった郊外部の駅徒歩遠隔立地、支線立地物件の割合が高いためである。
横浜市では、新規発売3物件のうち2物件が、都筑区の「センター北」駅最寄り。2物件とも駅近であるが、従来相場を大きく上回る@300万円/坪を超えているものの、販売は好調に推移している。
川崎市では、供給戸数は大幅増加(前年同月比+334.3%)。新規発売による供給は46戸(30.3%)にとどまっており販売継続物件が大半を占める。
その他神奈川県では、供給戸数が前年同月(81戸)に比べ大幅に増加(+238.3%)。総戸数857戸の継続物件「ドレッセ中央林間」の供給(170戸/2020年販売分も含む)が62%を占めているためである。
千葉市では、販売戸数54戸の「幕張ベイパークスカイグランドタワー」(総戸数826戸)による供給が62.8%を占めており、他4物件は全て販売戸数10戸以下。
その他千葉県では、船橋市・市川市・浦安市での供給が大半。駅徒歩10分以上、支線立地(東武野田線・新京成線)の売れ行きが鈍い傾向。

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